通関士の仕事内容・年収・なり方
出典確認日:2026-10-31/公開日:2026-10-31/分野:法務・経営・文化芸術
通関業者に所属し、貨物の輸出入の際の手続の専門家として、法令に基づき税関に提出する通関書類の審査などを行う。
年収の目安は、2025年賃金構造基本統計調査の対応分類「他に分類されない専門的職業従事者」による平均年収換算で583.3万円です。
収入データの読み方
- 平均年収換算
- 583.3万円
- 月の現金給与額
- 387.0千円
- 年間賞与・特別給与
- 1189.1千円
- 平均年齢
- 41.7歳
統計分類は「他に分類されない専門的職業従事者」です。全国・男女計・企業規模計(10人以上)・一般労働者(短時間労働者以外)の集計で、集計された人の推計は153,120人です。
計算方法と統計の対象
計算方法は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」です。
対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。
2025年6月の給与×12と、原則2024年1〜12月の賞与等を組み合わせた換算値です。
税・社会保険料控除前の給与額です(手取り額とは異なります)。初任給や求人の提示額とは別の統計です。
雇われて働く人の給与統計です。対象は企業規模10人以上の一般労働者で、独立開業者の事業所得は含みません。
資格保有者全体の所得とは異なります。税理士は公認会計士と同じ分類、弁護士は法務従事者の分類に対応します。
仕事内容
通関業者に所属し、貨物の輸出入の際の手続の専門家として、法令に基づき税関に提出する通関書類の審査などを行う。
貨物を輸出又は輸入しようとする場合は、その貨物の品名、数量、価格等必要な事項を税関長に申告し、許可を受けなければならない。この輸出入申告手続をはじめとする通関業務に関して、輸出入者の代理又は代行をするのが通関業者であり、通関業務には、適正な申告を行うための高度な専門能力が要求されるため、通関業者は営業所に通関士を配置する義務がある。
通関士は、通関業者が行う通関業務に従事し、通関業者が税関官署に提出する輸出入申告書、船(機)用品積込承認申告書、関税修正申告書、関税更正請求書、不服申立書等の通関書類ついて、その内容を審査し、申告等を行う。また、それらの書類の作成や、関税分類・評価申告の指導・通関手続・事後調査・検査における税関官署への説明の代行などの業務も行う。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
パソコン
就くには
通関士になるには国(財務省・税関)が行う通関士試験に合格しなければならない。試験は実務経験があると一部免除されるため、通関業者に就職してから会社内や通関業者団体で行っている研修会、通信教育で勉強し、通関士の資格獲得を目指す人も多い。ただし、学歴、年齢、経歴、国籍等についての受験資格制限はない。
試験では、通関業法、関税法・関税定率法、外国為替及び外国貿易法などの関係法令に熟知する他に、輸出入申告書、輸入(納税)申告書などの通関手続に関する書類作成についての十分な知識が求められる。また、通関書類の付属書類である仕入書(インボイス)、包装明細書(パッキングリスト)、輸出入承認書、原産地証明書などについても十分な理解が求められる。
通関業務で扱う書類は英語で書かれているので、英語力も必要である。
なお、通関士試験に合格したものは、受験地に関わりなく、どの税関の管轄区域においても通関士となることができる。
労働条件の特徴
通関士は基本的に通関業を営む企業に勤務しており、輸出入の貨物が多く集まる東京、大阪、横浜などの税関の近くに集中している。多くの通関業者が港湾運送業や道路運送業、倉庫業、航空貨物代理店業などを兼業している。
通関士の資格保有者で業務に従事している人は、8,340人である(2025年4月時点*)。
通関士は、通関業者の従業者として所属先の賃金体系が適用されるが、通関士手当を特別に支給している企業もある。
*税関 ホームページより
関連資格
- 通関士
資格の要否と取得経路は、「就くには」の記述と、資格制度の公式情報で確認してください。
企業例・働く場の例(公式確認済み)
次の組織は、公式ページで通関士に関わる職種や採用の案内を確認した例です。最新の募集状況は各公式ページに載っています。
- 矢吹海運株式会社(通関士)
AEO認定通関業者の通関士として、輸出入に関する専門知識を生かし、最新の法令改正を踏まえた実践的なアドバイスを顧客へ直接提供する。
公式ページ:通関コンサルティング サービスのご案内(確認日 2026-10-30)
manapick編集部による確認のポイント
通関士は、通関業者に所属し、貨物の輸出入に伴う手続を担う専門家です。貨物を輸出入する際は、品名や数量、価格などを税関長に申告して許可を受ける必要があり、その申告手続をはじめとする通関業務を輸出入者に代わって行う通関業者には、営業所ごとに通関士を置くことが求められています。通関士は、輸出入申告書や船(機)用品積込承認申告書、関税修正申告書、関税更正請求書、不服申立書といった税関へ提出する書類の内容を審査し、申告を行います。書類の作成に加え、関税分類や評価申告の指導、通関手続全般の対応、事後調査や検査の場面で税関官署への説明を代行することも仕事で、適正な申告を支える高度な専門能力が求められます。日々の業務ではパソコンを使い、多くの書類を正確に処理していきます。
働く場は、輸出入の貨物が多く集まる東京、大阪、横浜など、税関の近くに集中しています。勤務先の通関業者の多くは港湾運送業や道路運送業、倉庫業、航空貨物代理店業などを兼業しており、物流の現場と近い距離で働けます。働く場の例として、矢吹海運株式会社では、AEO認定通関業者の通関士が輸出入の専門知識を生かし、最新の法令改正を踏まえた実践的なアドバイスを顧客へ直接提供しています。資格を持って業務に従事している人は8,340人です(2025年4月時点)。
通関士になるには、財務省・税関が実施する通関士試験に合格します。学歴、年齢、経歴、国籍による受験資格の制限はなく、実務経験があると試験の一部が免除される仕組みです。そのため、まず通関業者に就職し、社内や通関業者団体の研修会、通信教育で学びながら資格取得を目指す人も多くいます。試験では、通関業法、関税法・関税定率法、外国為替及び外国貿易法といった関係法令への理解と、輸出入申告書などの書類作成の知識が問われます。出題範囲は法令から書類作成まで幅広く、実務に直結した知識が問われる試験です。
付属書類への理解も大切で、仕入書(インボイス)、包装明細書(パッキングリスト)、輸出入承認書、原産地証明書などを読み解く力が求められます。通関書類は英語で書かれているため、英語力も実務で役立つ力です。試験に合格すれば、受験地にかかわらず、全国どの税関の管轄区域でも通関士として働くことができます。給与は所属する通関業者の賃金体系に沿って決まり、通関士手当を特別に支給している企業もあります。法令改正の動きがある分野のため、最新の改正を踏まえて顧客へ助言できる力が現場で生きます。
収入の目安として、賃金構造基本統計調査の平均値を見ると、通関士が属する統計分類は「他に分類されない専門的職業従事者」で、この分類全体の平均年収換算583.3万円、平均年齢41.7歳です。この数値は通関士だけの集計ではなく、分類に含まれる専門的職業全体の平均です。
よくある確認
通関士の年収はどのくらいですか
2025年賃金構造基本統計調査で通関士に対応する分類「他に分類されない専門的職業従事者」の平均年収換算は583.3万円です。対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。
通関士はどんな仕事ですか
通関業者に所属し、貨物の輸出入の際の手続の専門家として、法令に基づき税関に提出する通関書類の審査などを行う。
通関士になるにはどうすればよいですか
通関士になるには国(財務省・税関)が行う通関士試験に合格しなければならない。試験は実務経験があると一部免除されるため、通関業者に就職してから会社内や通関業者団体で行っている研修会、通信教育で勉強し、通関士の資格獲得を目指す人も多い。ただし、学歴、年齢、経歴、国籍等についての受験資格制限はない。
通関士に必要な資格はありますか
関連資格として 通関士 が挙げられます。要否と取得経路は、このページの「就くには」と公式情報で確認してください。
通関士の平均年齢はどのくらいですか
2025年賃金構造基本統計調査で通関士に対応する分類「他に分類されない専門的職業従事者」の平均年齢は41.7歳です。
示されている年収は中央値ですか
いいえ。本サイトの金額は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」で計算した平均年収換算であり、年収の中央値ではありません。平均は高収入層の影響を受けるため、典型的な一人分の収入と一致するとは限りません。
学びにつなぐ
同じ分野の職業ページ
出典
仕事内容・就くには・労働条件・関連資格の本文は、職業情報提供サイト(job tag)解説系ダウンロードデータ ver.7.01(独立行政法人労働政策研究・研修機構)に基づきます。 収入は2025年賃金構造基本統計調査の対応分類による平均年収換算です。