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システムエンジニア(組込み、IoT)の仕事内容・年収・なり方

出典確認日:2026-10-31/公開日:2026-10-31/分野:研究・技術/別名:組込系ソフトウェア開発技術者、制御系ソフトウェア開発技術者、ファームウェア開発技術者、組込みエンジニア

各種の製品や装置に組み込まれた、制御のための小型コンピュータ(マイコン: microcontroller)のソフトウェアを開発したり、製品や装置を含めシステム全体の設計や開発をする。

年収の目安は、2025年賃金構造基本統計調査の対応分類「ソフトウェア作成者」による平均年収換算で578.5万円です。

収入データの読み方

平均年収換算
578.5万円
月の現金給与額
390.8千円
年間賞与・特別給与
1095.1千円
平均年齢
37.1歳

統計分類は「ソフトウェア作成者」です。全国・男女計・企業規模計(10人以上)・一般労働者(短時間労働者以外)の集計で、集計された人の推計は817,860人です。

計算方法と統計の対象

計算方法は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」です。

対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。

2025年6月の給与×12と、原則2024年1〜12月の賞与等を組み合わせた換算値です。

税・社会保険料控除前の給与額です(手取り額とは異なります)。初任給や求人の提示額とは別の統計です。

雇われて働く人の給与統計です。対象は企業規模10人以上の一般労働者で、独立開業者の事業所得は含みません。

資格保有者全体の所得とは異なります。税理士は公認会計士と同じ分類、弁護士は法務従事者の分類に対応します。

仕事内容

各種の製品や装置に組み込まれた、制御のための小型コンピュータ(マイコン: microcontroller)のソフトウェアを開発したり、製品や装置を含めシステム全体の設計や開発をする。最近はこのような製品や装置はIoTとして、インターネットを経由したデータ連携を行うことが多くなっている。以下では短くエンジニアとしている。

組み込まれる製品や装置では、センサーにより周辺環境の情報を収集し、それによって製品や装置が何らかの動作をしたり、IoTであればセンサーからの情報をサーバーに送り、サーバー側で処理した結果をまた製品や装置に送り、それによって製品や装置が何らか動作をする。このような処理には小型コンピュータが必要であり、このコンピュータのプログラムを開発する。センサーで取得した情報は誤差やノイズが含まれている場合があり、小型コンピュータはこれらを補正する役割もある。製品や装置が行った動作も小型コンピュータで確かめ、適切に行われているか確認する必要がある。

多くの場合、小型コンピュータと周辺回路が乗るプリント基盤、そして製品や装置の機械的な部分(温度や湿度の上げ下げ、水流や送風の調節、照明や日照の調整、レーザーやGPSによる移動や定位、カメラ、等々)のエンジニアと共同で開発にあたる。ソフトウェア、プリント基板、機械的な部分のエンジニアをまとめ、システム全体を開発する場合もある。自分でプログラミングを行う場合もあるが、プログラマーにプログラム作成を依頼する場合もある。

ソフトウェアを開発する場合、既にあるソフトウェアモジュールを組み合わせて開発することが多く、足りない部分を自分でプログラミングしたり、プログラマーに依頼したりする。

仕事としては、製品や装置を動かすためにソフトウェアを開発する場合と(ここでは以下「組込み開発」とする)、その製品や装置を含めシステム全体を開発する場合の二つがある(ここでは以下「システム開発」とする)。

「組込み開発」の典型的な例がエアコン、テレビ、洗濯機といった家電等の制御である。例えば、エアコンであれば設定された室温に温度に保つよう、センサーが温度の上昇を感知すると冷却能力を高め温度を一定にする。リモコンからの指示を受け取り、エアコンをオン、オフしたり、温度を設定するのもこの小型コンピュータである。組込み開発は製品開発の中で平行して行われており、製品開発のエンジニアが行っている場合もある。また、最近、家電もインターネットと接続されるものも出てきており、インターネットを介して指令を受け取ったり、逆に情報をインターネットに送信したりしている。

組込み開発は、大きく分けてハードウェア開発とファームウェア開発に分類される。ハードウェア開発は、組込み装置の用途や、大きさや価格といった制約を踏まえて、どのような部品を使ってどう構成するのがよいかを設計し、プリント基板制作や部品の取り付けなどの実装を行う。ファームウェア開発はプリント基板に搭載されている小型コンピュータ(マイコン)の上で動作するプログラムを設計、作成する。組込み開発では多くはC言語系でプログラムを開発する。機会は少なくなっているがアセンブラなどを使うこともある。組込み開発では処理時間や使用できるメモリ等が限られていることが多く、このような制約のもと、目的としたプログラムを開発する必要がある。

一方、「システム開発」では、まず、顧客の現状とニーズを把握し、開発の要件を明確にすることから始め、設計、開発という流れとなる。システム開発のための製品や装置を選択し、コンピュータ言語で制御プログラムを作成する。周辺環境からの情報を受け取る各種センサー、逆に何らかの動作をするパーツの選定もする。製品や装置はインターネットを介してサーバーに接続されており、サーバー側の設定をしたり、サーバー側のプログラミングも行う。出来上がったら顧客と共にテストしたり、実際の利用者に使ってもらい、不具合や改善点があれば、設定やプログラムを修正したり、場合によってはセンサー等を入れ替えることもある。製品や装置は広範囲に多数、設置されるため、信頼性、耐久性、安全性等のチェックが重要となる。

具体的な例として、農業の例を挙げると、農業用ハウスで以前は手動で窓の開け閉めをしたり、時間によって開け閉めをしていた。農業用ハウスに装置を設置し、その装置で室温、湿度、日照等の情報を集めサーバーに送り、この情報をもとにハウスの窓の開閉を行ったり、送風機を回したり、ハウスの環境を整えることができるようになっている。この装置の選択と設定、装置のプログラム作成、サーバーの設定とプログラム開発等をこのエンジニアが行っている。

以上のように製品や装置を制御する組込みのソフトウェアを開発する場合と、システムとして全体を開発する場合があるが、IoTが広がる今日、実際の開発や仕事の内容は類似してきている。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等

OS(オペレーティングシステム:Linux 、ITRON)、データベース(MySQL)、プログラミング言語(C言語系、JAVA、Python、Ruby等)、サーバー、パソコン、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)

就くには

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大学・大学院卒、高専卒が多い。新卒採用に場合は、電気、電子、情報等を履修している者が多い。中途採用の場合は、学部学科よりも、どのような開発をしてきたかという経験が重視される。

開発では最新の情報も必要になるが、大学・大学院、高専等で開発手法や各種部品の基礎知識を身につけておくことが重要である。なお、このエンジニアに求められる詳細なスキルとしては情報処理推進機構(IPA)の「組込みスキル標準」が参考になる。

入職後、仕事をしながら経験を積み、技術やスキルを身につけていく。複数の開発を経験し、顧客の要件を聞き取り、実際の開発までを過不足なくできるようになれば、一人前のエンジニアと見なされる。一つの領域を深めるだけでなく、機械的な部分、通信など複数のジャンルにわたって幅広く経験することも重要である。開発実績を積み、プロジェクトマネージャー等となっていく。

転職する場合は、同業他社に移ったり、技術が生かせる周辺分野の他社に移ることがある。しかし、この分野のエンジニアは、他社に移動することが比較的少ない。経験を積み、人脈を広げ、独立して自分の会社を始める人もいる。

製品や装置の小型コンピュータのプログラム開発では、プログラミング言語の選択肢は概ね決まっていることが多く、C言語系などが使われ、OS(オペレーティングシステム)はLinuxやITRONが多い。サーバー側のプログラム開発では言語はC言語系、PHP、Javaなどが使われる。また、サーバー側の開発ではOSはLinux、データベースはMySQL等が使われる。今日ではセキュリティに関する知識も重要になっている。

開発で必要となる情報は日本語のものもあるが、英語のものも多い。海外メーカーの部品やソフトウェアを利用することも多く、それらを不自由なく読める英語力が必要となる。

開発は共同作業となることから、チームワークが重要であり、人柄も重視される。言われたことを実現するだけでなく、新たな仕組みを提案するような能動的な姿勢も求められる。

労働条件の特徴

メーカーやシステム開発会社に勤務する者が多い。職場の多くが都市部に集中している。就業者の年齢は30歳代~50歳代が中心であり、男性が多い。

メーカーやシステム開発会社、また、開発の一部を委託された会社の正社員として働いていくことが多い、これは、今日、会社の情報保護、コンプライアンスがより重視されるようになっているためである。このため、フリーランスはほとんど見られないが、自分で会社を興し開発に参加している人はいる。

実際の製品や装置、またネットワークやサーバーが必要であり、在宅での仕事は難しい。また、機密情報を扱う場合は自宅ではなく職場で仕事をすることになる。ただし、コロナ禍以降、仕事の一部を在宅でしたり、リモートでの打合せも多くなっている。

賃金は月給制が一般的であり、収入は比較的安定している。土日祝日が休みということが多く、フレックスタイム制、裁量労働制をとっている会社が多い。効率的な働き方で労働時間の短縮を目指している会社も多くなっている。

今日、製品や装置はますます多機能になっているが、これは「組込み開発」による。また、IoTによって多くの製品や装置がインターネットに繋がり、様々なサービスが生まれている。「組込み開発」、「システム開発」にAIの技術なども取り入れられ始め、このエンジニアの活躍の場は広がっている。

企業例・働く場の例(公式確認済み)

次の組織は、公式ページでシステムエンジニア(組込み、IoT)に関わる職種や採用の案内を確認した例です。最新の募集状況は各公式ページに載っています。

manapick編集部による確認のポイント

システムエンジニア(組込み、IoT)は、製品や装置に組み込まれた小型コンピュータ(マイコン)のソフトウェアを開発し、製品を含めたシステム全体の設計・開発も担う仕事です。対象の製品や装置は、センサーで周辺環境の情報を集め、その結果に応じて動作します。近年はIoTとしてインターネット経由でデータを連携する形が増え、センサーの情報をサーバーへ送り、サーバー側の処理結果を受けて装置が動く仕組みも一般的になっています。

組込み開発の典型例は、エアコンやテレビ、洗濯機といった家電の制御です。エアコンなら、センサーが室温の上昇を感知すると冷却を強めて温度を一定に保ち、リモコンの指示もマイコンが受け取ります。組込み開発はハードウェア開発とファームウェア開発に分かれ、ハードウェアでは用途や大きさ・価格の制約を踏まえて部品構成を設計し、プリント基板へ実装します。ファームウェアではマイコン上で動くプログラムを設計・作成し、多くはC言語系で開発します。センサー情報には誤差やノイズが含まれるため補正も担い、処理時間やメモリの制約の中で目的の動作を実現します。周辺回路や機械部分のエンジニアと共同で開発し、全体をまとめてシステム開発を進める場合もあります。

システム開発では、まず顧客の現状とニーズを把握して要件を明確にし、設計・開発へ進みます。製品や装置の選定、制御プログラムの作成、センサーや動作パーツの選定、サーバー側の設定やプログラミングまで担い、完成後は顧客とテストし、利用者の声を受けて設定やプログラムを修正します。農業用ハウスでは、室温・湿度・日照の情報を集めて窓の開閉や送風機を制御する仕組みが実例です。装置は広範囲に多数設置されるため、信頼性・耐久性・安全性のチェックが重要になります。

就くために必須の学歴や資格は定められていませんが、大学・大学院卒や高専卒が多く、新卒では電気・電子・情報を履修した人が中心です。中途では学部学科よりも、これまでどのような開発をしてきたかという経験が重視されます。入職後は仕事を通じて技術を磨き、複数の開発を経験して要件の聞き取りから開発まで担えるようになると一人前と見なされます。組込み側はC言語系とLinuxやITRON、サーバー側はJavaやPHP、MySQLなどが使われ、海外メーカーの部品やソフトを使うため英語の資料を読む力も必要です。開発は共同作業であり、チームワークと、自ら新たな仕組みを提案する能動的な姿勢が求められます。

勤務先はメーカーやシステム開発会社が多く、職場は都市部に集中し、30歳代から50歳代が中心で男性が多い職種です。正社員として働く形が一般的で、在宅は難しい面がある一方、リモートでの打ち合わせも増えています。月給制で収入は比較的安定し、土日祝日が休みのことが多く、フレックスタイム制や裁量労働制を採る会社も多くあります。収入の目安として、賃金構造基本統計調査ではソフトウェア作成者の平均年収換算578.5万円、平均年齢37.1歳となっています。この数値は組込み・IoT分野を含むソフトウェア作成者という分類全体の平均です。働く場の例として、株式会社デンソーでは、複数のECUの機能を統合した統合ECUについて、部門横断のチームでソフトウェア開発や設計管理を行う仕事があります。

よくある確認

システムエンジニア(組込み、IoT)の年収はどのくらいですか

2025年賃金構造基本統計調査でシステムエンジニア(組込み、IoT)に対応する分類「ソフトウェア作成者」の平均年収換算は578.5万円です。対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。

システムエンジニア(組込み、IoT)はどんな仕事ですか

各種の製品や装置に組み込まれた、制御のための小型コンピュータ(マイコン: microcontroller)のソフトウェアを開発したり、製品や装置を含めシステム全体の設計や開発をする。

システムエンジニア(組込み、IoT)になるにはどうすればよいですか

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大学・大学院卒、高専卒が多い。新卒採用に場合は、電気、電子、情報等を履修している者が多い。中途採用の場合は、学部学科よりも、どのような開発をしてきたかという経験が重視される。

システムエンジニア(組込み、IoT)に必要な資格はありますか

この職業の解説では、入職に必須の資格は示されていません。学歴や資格の要否は、このページの「就くには」と公式情報で確認してください。

システムエンジニア(組込み、IoT)の平均年齢はどのくらいですか

2025年賃金構造基本統計調査でシステムエンジニア(組込み、IoT)に対応する分類「ソフトウェア作成者」の平均年齢は37.1歳です。

示されている年収は中央値ですか

いいえ。本サイトの金額は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」で計算した平均年収換算であり、年収の中央値ではありません。平均は高収入層の影響を受けるため、典型的な一人分の収入と一致するとは限りません。

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出典

仕事内容・就くには・労働条件・関連資格の本文は、職業情報提供サイト(job tag)解説系ダウンロードデータ ver.7.01(独立行政法人労働政策研究・研修機構)に基づきます。 収入は2025年賃金構造基本統計調査の対応分類による平均年収換算です。