ITコンサルタントの仕事内容・年収・なり方
出典確認日:2026-10-30/公開日:2026-10-30/分野:研究・技術/別名:ERPパッケージコンサルタント、システムアナリスト、システムコンサルタント、情報セキュリティコンサルタント
顧客のIT戦略に関して、コンサルティングを行い、提案、助言する。
年収の目安は、2025年賃金構造基本統計調査の対応分類「システムコンサルタント・設計者」による平均年収換算で889.0万円です。
収入データの読み方
- 平均年収換算
- 889.0万円
- 月の現金給与額
- 542.1千円
- 年間賞与・特別給与
- 2385.2千円
- 平均年齢
- 38.3歳
統計分類は「システムコンサルタント・設計者」です。全国・男女計・企業規模計(10人以上)・一般労働者(短時間労働者以外)の集計で、集計された人の推計は174,140人です。
計算方法と統計の対象
計算方法は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」です。
対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。
2025年6月の給与×12と、原則2024年1〜12月の賞与等を組み合わせた換算値です。
税・社会保険料控除前の給与額です(手取り額とは異なります)。初任給や求人の提示額とは別の統計です。
雇われて働く人の給与統計です。対象は企業規模10人以上の一般労働者で、独立開業者の事業所得は含みません。
資格保有者全体の所得とは異なります。税理士は公認会計士と同じ分類、弁護士は法務従事者の分類に対応します。
仕事内容
顧客のIT戦略に関して、コンサルティングを行い、提案、助言する。顧客のIT・デジタル投資において、大局的な観点から、経営戦略の策定(目標やビジョンの策定)に関してコンサルティングを行ったり、具体的に、顧客の情報化に関して、課題の整理や分析、またその解決法を検討する。なお、特にDX(デジタル・トランスフォーメーション)に係わる仕事をする人はDXコンサルタントと呼ばれる。
経営戦略におけるITコンサルティングは経営コンサルタントの仕事に近く、その重要性は昨今ますます高まっている。具体的な課題の整理や分析はシステムエンジニアの仕事に近く、デジタル技術を活用し、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークによって構成されるシステム全体の設計や開発の検討を行う。この際、システム構築事業者からは独立した客観的な立場から、開発するシステムについて検討する。経営戦略のコンサルティングから具体的な開発のコンサルティングまで、仕事は幅広いが、どちらかに特化して仕事をする場合もあり、規模の小さな案件ではこの両者を行う場合もある。
IT導入のコンサルティングでは、顧客、市場、業界に関する情報を収集し、顧客の経営計画、ビジョン、ミッション、課題等を整理する。経営戦略に関して、顧客と意見交換したり、経営トップの考え方を把握する。このように収集、整理した情報から、経営の視点で課題を抽出し、IT導入によって課題をどのように解決するか戦略を考える。なお、近年ではノーコード、ローコード開発の出現によってIT導入・活用にかかるコストが減じているなど、IT導入のあり方が大きく変化している。ITコンサルタントには時代に対応した新たな役割が求められているといえる。
システム構築のコンサルティングでは、顧客のビジネスやITに関する課題を分析したうえで、データドリブンな経営に向けたデータ活用の仕組み化など、情報システム構築によるソリューション(解決策)を検討する。情報機器、ソフトウェア、データベース、ネットワーク、クラウドサービス、またセキュリティなどを総合的に考え、構築するシステム全体の構造や方針に関して提案する。構築するシステムが満たすべき基準を明らかにしたり、技術的なリスクについて事前に評価したりもする。
大規模な案件では、様々な技術者や色々な会社と共同で戦略やシステムを検討する。主に自社で仕事をするが、顧客先でプレゼンや会議があることもある。
<就業者へのメッセージ>
現代においてITは社会のインフラとなっています。それに深く関わって、社会全体が快適に、幸せになるようにする最高の職業だと思います。ぜひそういった仕事に関わってみませんか。(代表取締役 60代)
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン、生成AIシステム(ChatGPT等)
就くには
この仕事に就くためには、情報系や経営系の大学・大学院を卒業し、ユーザー企業、コンサルティング企業、IT企業等で実務経験を積むのが一般的である。多くの場合、ITシステムの構築や運用を長く経験した者か、様々な経営コンサルティングに携わりITの専門能力も高い者が就業する。一方、デジタル技術やツールが一般的になった昨今では、個別の現場経験を活かしてITコンサルタントやDXコンサルタントになるなど、就業ルートがますます多様になってきている。
顧客のIT・DX戦略のコンサルティングを行ったり、デジタル化を促進したりしながら、実際に顧客にシステムを導入するまでの一連の作業の経験を重ね、スキルを高めていく。また、経営もデジタル技術も、必要となる知識やスキルは非常に幅広いため、業種や対象とするシステムについて得意分野を持つことが多い。
ITコンサルタントは、顧客、市場、業界、また、関連法規をよく理解し、デジタル技術を活用した経営戦略を考えられることが必要である。また、ソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、クラウドサービスに関する知識や経験も重要である。
ビジネスや社会の変化を的確に把握しておく必要があり、特にデジタル技術は技術革新が急速であるため、常に新たな技術や製品について情報収集することも大切である。加えて、今使える物の中から最適なツールを選択できる能力も重要であり、顧客にとって最善の方策を客観的に検討することが求められる。
労働条件の特徴
勤務先は、シンクタンク、経営コンサルティング会社、システム開発会社等である。職場は都市部に多い。
賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。担当した案件や仕事の成果によって給与の個人差が大きくなる場合もある。
コンサルティングの状況によって忙しさが異なり、IT戦略・DX戦略をまとめるとき、システム開発の方向を決めるとき、また、新たに検討しなくてはならないことが発生した場合等には会議等が長引くこともある。また遠隔での業務も増えている一方で、現場に直接出向いて情報を得ることも重要である。
今日、あらゆる分野で情報化が進展し、日々、新たな技術も生まれている。多くの選択肢の中で、客観的で最適な提案を行うコンサルティングへの期待は大きくなっており、活躍の場は広がっている。
企業例・働く場の例(公式確認済み)
次の組織は、公式ページでITコンサルタントに関わる職種や採用の案内を確認した例です。最新の募集状況は各公式ページに載っています。
- NTTデータグループ(コンサルタント)
経営・事業・業務の課題に対し、構想から組織・業務の変革、IT設計、解決策の検証までの役割を紹介しています。
公式ページ:職種紹介(確認日 2026-10-27) - NTTデータビジネスシステムズ(コンサルタント)
顧客への聞き取り、原因分析、解決策の設計・提案、システム導入や業務改善支援を説明しています。
公式ページ:職種紹介(確認日 2026-10-27)
manapick編集部による確認のポイント
ITコンサルタントは、顧客のIT戦略について提案や助言を行う仕事です。仕事は大きく二つの領域に分かれます。一つは経営戦略寄りの領域で、顧客の経営計画やビジョン、課題を整理し、IT投資をどう進めるかを大局的な観点から考えます。もう一つはシステム構築寄りの領域で、顧客の業務やITの課題を分析し、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、クラウドサービス、セキュリティを総合して、構築するシステム全体の構造や方針を提案します。小規模な案件では一人が両方を担い、大規模な案件ではさまざまな技術者や複数の会社と共同で検討します。システム構築事業者からは独立した客観的な立場で検討する点が、この仕事の特徴の一つです。
具体的な進め方としては、顧客、市場、業界に関する情報を集め、経営トップの考え方を把握しながら課題を抽出し、IT導入によってどう解決するかの戦略を組み立てます。構築するシステムが満たすべき基準を明らかにしたり、技術的なリスクを事前に評価したりすることも作業に含まれます。使う道具は文書作成、表計算、プレゼン資料作成のソフトウェアが中心で、会議やプレゼンは自社のほか顧客先で行うこともあります。
この仕事に就く経路は、情報系や経営系の大学・大学院を出て、ユーザー企業、コンサルティング企業、IT企業などで実務経験を積むのが一般的です。ITシステムの構築や運用を長く経験した人や、経営コンサルティングに携わりITの専門性も高い人が就くことが多く、近年は現場経験を生かしてDXコンサルタントとして入るなど、経路は多様になっています。経営とデジタル技術の両方に幅広い知識が求められ、業種や対象システムごとに得意分野を持つ人が多い仕事です。
対応分類は「システムコンサルタント・設計者」で、平均年収換算は889.0万円、集計された人の平均年齢は38.3歳です。年収の目安として示している889万400円は、この職業だけを切り取った統計ではありません。賃金統計で対応する分類「システムコンサルタント・設計者」の平均値を年収換算した金額です。担当案件や成果によって給与の個人差が大きくなる場合があるとされる仕事なので、分類平均は水準の目安にとどめ、個別の条件は募集企業の提示内容で確かめる必要があります。
企業の公式採用情報では、コンサルタントという職種の中身が具体的に示されています。NTTデータグループは、経営・事業・業務の課題に対して、構想から組織・業務の変革、IT設計、解決策の検証までを行う役割を紹介しています。NTTデータビジネスシステムズは、顧客への聞き取り、原因分析、解決策の設計・提案、システム導入や業務改善の支援までを説明しています。戦略策定に寄るのか、導入支援まで担うのかは企業や案件で異なるため、職種名だけで判断しないことが大切です。
次に確認することは、志望先のコンサルタント職が経営戦略の策定とシステム導入支援のどちらに軸足を置いているかを採用情報の職務内容で読み取り、自分の実務経験がどの工程で生かせるかを整理することです。
よくある確認
ITコンサルタントの年収はどのくらいですか
2025年賃金構造基本統計調査でITコンサルタントに対応する分類「システムコンサルタント・設計者」の平均年収換算は889.0万円です。対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。
ITコンサルタントはどんな仕事ですか
顧客のIT戦略に関して、コンサルティングを行い、提案、助言する。
ITコンサルタントになるにはどうすればよいですか
この仕事に就くためには、情報系や経営系の大学・大学院を卒業し、ユーザー企業、コンサルティング企業、IT企業等で実務経験を積むのが一般的である。多くの場合、ITシステムの構築や運用を長く経験した者か、様々な経営コンサルティングに携わりITの専門能力も高い者が就業する。一方、デジタル技術やツールが一般的になった昨今では、個別の現場経験を活かしてITコンサルタントやDXコンサルタントになるなど、就業ルートがますます多様になってきている。
ITコンサルタントに必要な資格はありますか
この職業の解説では、入職に必須の資格は示されていません。学歴や資格の要否は、このページの「就くには」と公式情報で確認してください。
ITコンサルタントの平均年齢はどのくらいですか
2025年賃金構造基本統計調査でITコンサルタントに対応する分類「システムコンサルタント・設計者」の平均年齢は38.3歳です。
示されている年収は中央値ですか
いいえ。本サイトの金額は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」で計算した平均年収換算であり、年収の中央値ではありません。平均は高収入層の影響を受けるため、典型的な一人分の収入と一致するとは限りません。
学びにつなぐ
同じ分野の職業ページ
出典
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT):2026-06-04公開のCSVを取込
- 厚生労働省 job tag:本文・画像・動画は転載せず、戦略・業務・導入支援の共通部分だけを整理
- 厚生労働省 job tag:ITコンサルタントの職業詳細
仕事内容・就くには・労働条件・関連資格の本文は、職業情報提供サイト(job tag)解説系ダウンロードデータ ver.7.01(独立行政法人労働政策研究・研修機構)に基づきます。 収入は2025年賃金構造基本統計調査の対応分類による平均年収換算です。