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研究・技術 / 職業分類 02_009-01

システムエンジニア(受託開発)とは

顧客の情報システムの開発を受託し、ソフトウェアを開発する。

別名オープン系ソフトウェア開発技術者

このページの位置付け JILPTの公式解説データを項目別に再構成した職業名録の詳細です。写真・動画は転載していません。個別に人が執筆・確認した独自解説は、該当職業のみ別リンクで表示します。

どんな仕事か

顧客の情報システムの開発を受託し、ソフトウェアを開発する。アプリケーションエンジニア、アプリケーションスペシャリスト、業務系SE(システムエンジニア)などとも呼ばれる。ここでは以下、短くSEとしている。

開発には顧客のサーバー上に開発するもの、クラウド上に開発するもの、また、スマホで利用するものなど様々な種類がある。これらのシステムを顧客の要求に応じて、パッケージやモジュールとして既にあるソフトウェアとオーダーメイドで作成するソフトウェアを組み合わせて、設計・開発する。以前は顧客のサーバー上にシステムを構築することが多かったが、近年はクラウドの利用が広がり、クラウド上にシステムを構築する仕事が大半となっている。既にあるパッケージやクラウドサービスを、顧客の目的に合うようカスタマイズする開発をSEとして行うこともある。

隣接する職業としてプログラマーがあるが、プログラマーはSEが作成した詳細設計書(下で説明)に基づいてコーディングし、プログラムを作成する。

具体的な仕事を業務の流れに沿ってみていくと、まず顧客にヒアリングし、開発するシステムの概要をまとめる。顧客の業務のプロセス(特に伝票や書類の流れ、種類、形式、量など)やコンピュータ処理する内容をよく理解し、顧客が自覚していない課題までも抽出し、どのようなシステムにするか決めていく(要件定義)。この段階で顧客と認識にずれがあると、満足できるシステムができないため、ITについての技術力とコミュニケーション能力によって顧客とよく検討していく。次に、確定した要件定義をもとに、データベースの設計や外部システムとの連携、画面構成などを固めていく(基本設計)。基本設計に従い、システムで扱うデータ形式やファイル形式、詳細な内部処理の方法、操作画面の詳細などを決め、処理の流れを細分化した設計書を作成する(詳細設計)。

開発に利用可能な既存のパッケージやモジュールがある場合は、詳細設計にそれを盛り込む。新規に作成が必要なソフトウェアは詳細設計に基づき、プログラマーに作成を依頼する。プログラマーの作成の工程を管理するとともに、次の工程であるテストの準備として、テスト計画を作成する。

このテスト計画に従って、プログラマーがソフトウェアを単体でテストし(単体テスト)、その結果についてSEが確認する。なお、SEがソフトウェアの単体テストを行う場合もある。プログラマーに依頼したソフトウェアに不具合があればプログラマーに修正を依頼する。システムを構成するパーツがまとまってきたら、パーツ間のデータの受け渡しや画面の遷移などをテストする(結合テスト)。パーツが揃ったところで、実際のデータを投入し、開発しているシステム全体の動きをテストする(総合テスト)。このテストでは品質管理や情報セキュリティの担当者に協力してもらうこともある。

既存のシステムを改修し、機能追加、性能向上等を行うことも多く、この場合は開発したシステムに以前のシステムのデータを移し替える等の工程をSEが管理する。

完成して納品したシステムが当初の意図通りに動くかどうか、顧客とともにテストし(受け入れテスト)、不具合があれば修正する。システム導入先に新システムの運用、操作に関する教育を行う(導入)。システムの運用が開始されたら、順調に稼働するよう、また、その後生じた問題の解決やアフターケアを行う(保守・管理)のもSEの仕事である。

大規模なシステム開発の場合、数人のSEで開発を分担して行うこともあるが、中規模、小規模の開発であれば一人のSEで担当する場合も多い。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等

クラウドサービス(AWS、GCP)、統合開発環境(IDE:integrated development environment、Visual Studio、Eclipse、Xcode等)、プログラミング言語(JAVA、Python、Ruby等)、データベース(SQL Server、Oracle等)、コラボレーション・ツール(Microsoft SharePoint 、Microsoft Teams、 Google Workplace)、サーバー、パソコン、表計算ソフト(Excel、GoogleGoogleスプレッドシート等)

就くには

入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大卒や大学院卒(修士)が多く、高専卒もいる。理系のイメージが強いが文系も多い。入職時に必要ではないが、仕事をしながら、基本情報処理技術者試験や応用情報技術者試験を受ける者もいる。

新卒入社の場合は、入社後の3~4ヵ月は新人研修を受けて、社会人として仕事をするためのビジネススキルやSEに求められるDX技術の知識を習得する。研修を終えて配属され、2年ほど開発の現場でOJTにより実践力や応用力を身につけていく。その後の研修は担当する仕事に必要な研修をテーマに沿って受けていく。

最初は与えられた開発の一部を担当し、一般的には3年目頃には一人で詳細設計を書けるようになる。5年目頃には基本設計を含め開発全体ができるようになる。

新卒でそのままSEになる人も多いが、プログラマーとしてプログラム開発などの経験を積んでから、なる場合もある。また、IT以外の様々な業界の経験や知識も生かせることから、他業界からの転職者も比較的多い。

キャリアパスとしては、顧客の業務を分析でき、情報システムの基本設計を行えるようになると、開発チームのリーダーとして仕事の管理も行うようになる。その後は、大規模なシステム開発を任され、プロジェクトマネージャやプロダクトマネージャとなり管理職になる場合と、技術力を生かして営業などとなったり、セキュリティなど特化したスペシャリストになったり、IT分野のコンサルタントのような仕事をする場合もある。

SEになるには、情報システムの技術と知識、対象となる業界の業務に関する詳細な知識が必要である。また、開発を進めていくためには全体を見通せる構想力、問題を発見し解決する能力、状況の変化に対応する柔軟性、開発プロジェクトを推進するマネジメント力が求められる。社内外の年齢も経歴も異なる様々な人と接し、意見交換する場面が多く、コミュニケーション能力が非常に重要であり、チームワークが強く求められる。専門分野に閉じこもることなく幅広い好奇心を持って情報収集し、自ら新技術や関連知識を習得し、新しいことにチャレンジする気持ちが必要である。また、トラブルやプレッシャーに冷静に対処できることも求められる。

働く条件・環境の特徴

勤務先、雇用形態、地域、企業規模によって異なります。個別求人の待遇や採用可能性を示すものではありません。

勤務先はSIer(システムベンダー)、コンピュータメーカーなどであるが、多くが東京や大阪の大都市圏に集中している。顧客の事業所等で仕事をする場合もある。近年はアジアや欧米の会社との共同開発や取引も多く、海外で働くこともある。

基本的には週5日勤務で、土日祭日が休みというところが多い。開発しているシステムの納期が迫っているときは忙しく、時には休日や夜間に仕事をすることもある。仕事の山を過ぎたところで、まとまった休日を取るということがよく行われている。

就業者は男性の割合が高く、20歳代後半から40歳代が多い。一定の経験を積むと仕事の面白さややり甲斐を感じることが多いが、責任も重くなる。

顧客との守秘義務の関係や、トラブルが生じた場合の責任の所在の関係があり、就業形態はほとんどが正社員である。

情報システムは社会のインフラであり、企業活動や社会生活に不可欠である。また、日本が経済発展を続け、グローバル化、環境問題などに対応するためにも情報システムはなくてはならない存在となっており、SEの活躍の場は広がっている。

関連資格

  • 基本情報技術者
  • 応用情報技術者

資格の必須・任意、受験要件、制度変更は、応募先と資格実施団体の公式情報を確認してください。

関連団体

出典と確認範囲

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01」。職業情報提供サイト(job tag)より2026年7月13日にダウンロードし、項目別に構造化しました。

データセット更新日
2026-04-27
この職業の解説領域更新年
2024
写真・動画
使用していません
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