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データエンジニアの仕事内容・年収・なり方

出典確認日:2026-10-31/公開日:2026-10-31/分野:研究・技術/別名:ビッグデータエンジニア

膨大なデータを分析するためにデータの整理や管理を行ったり、複雑で大規模なデータが活用できるよう情報基盤の構築や運用を行う。

年収の目安は、2025年賃金構造基本統計調査の対応分類「その他の情報処理・通信技術者」による平均年収換算で609.8万円です。

収入データの読み方

平均年収換算
609.8万円
月の現金給与額
415.8千円
年間賞与・特別給与
1108.0千円
平均年齢
42.2歳

統計分類は「その他の情報処理・通信技術者」です。全国・男女計・企業規模計(10人以上)・一般労働者(短時間労働者以外)の集計で、集計された人の推計は214,820人です。

計算方法と統計の対象

計算方法は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」です。

対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。

2025年6月の給与×12と、原則2024年1〜12月の賞与等を組み合わせた換算値です。

税・社会保険料控除前の給与額です(手取り額とは異なります)。初任給や求人の提示額とは別の統計です。

雇われて働く人の給与統計です。対象は企業規模10人以上の一般労働者で、独立開業者の事業所得は含みません。

資格保有者全体の所得とは異なります。税理士は公認会計士と同じ分類、弁護士は法務従事者の分類に対応します。

仕事内容

膨大なデータを分析するためにデータの整理や管理を行ったり、複雑で大規模なデータが活用できるよう情報基盤の構築や運用を行う。

情報化が進展した今日、膨大なデータ(ビッグデータ)が蓄積され、利用・活用されるようになっている。また、AI(人工知能)も様々な場面で応用が進んでいるが、その実用化のためには大量のデータが必要となる。このような膨大なデータのエキスパートと言えるエンジニアである。

データエンジニアに似た職業にデータサイエンティストがある。データサイエンティストがデータを分析し、新たな商品やサービスを生み出したり、業務プロセスを革新する知見を引き出すのに対し、データエンジニアはこのためのデータの収集、整理、管理、そして情報基盤の構築や運用を行う。

また、データエンジニアとは呼ばれていなかったが、システムエンジニアの中にはデータの収集と整理に関する開発、また、データを活用するための情報基盤の構築と運用を行う人も居り、この人達もデータエンジニアと同じような仕事をしていたといえる。そして、データエンジニアの中で分析に特化し、専門性を高めていきデータサイエンティストとなったり、機械学習に特化しAIエンジニアになっていく人もいる。データエンジニアとシステムエンジニア、データサイエンティスト、AIエンジニアの関係はこのように整理することができる。

データエンジニアの具体的な業務としては以下の3つがある。

第一に、データはそのままでは利用できないことが多く、欠損しているデータを補ったり、データの重複を整理したり、表記の揺れ(サーバーとサーバ、西暦と和暦、年齢区分、centerとcentre等々)などを統一する作業であり、分析できるようツールを使いデータを整理、加工する業務である(データの前処理)。また、このデータの整理、加工のためにプログラムを作成することもある。

第二に、データを収集し、蓄積し、利用できるような情報基盤を設計し、構築する業務である。具体的には、IoTなどにより集まってくる膨大なデータからデータベースを作成し、データサイエンティストやデータを分析する人が必要な形で取り出せるよう、情報インフラを開発する業務である。近年では、膨大なデータを廉価に効率的に格納し、利用するためにクラウドサービスを利用することが多い。この場合、データエンジニアはクラウド上にデータを蓄積し、利用する情報システムをクラウド上で開発、運用する。データをグラフ等で見やすく視覚化することもある。データサイエンティストの仕事と重なるが、データをビジネスにどう活かすかを検討することもある。

第三に、AI(人工知能)開発における「教師データ」の作成がある。AIに学習させるためには「教師データ」が必要であり、そのデータを作成する。データを整理し、データを整える業務である。このデータ整理のためにプログラムを作成することもある。AIを運用しその結果から、教師データを作り直すこともある。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等

収集・解析ツール(データ検索・収集するElasticsearch、グラフ化するKibana 、解析するBeats 、Logstashから構成されるElastic Stack)、統合開発環境(IDE:integrated development environment、Visual Studio、Eclipse、Xcode等)、クラウドデータストレッジ(AWS:Amazon Web Services、GCP:Google Cloud Platform等)、 ビッグデータの分散処理のためのHadoop、表計算ツール(Google Googleスプレッドシート等)、パソコン

就くには

新卒採用では理工系の大学、大学院の者が多いが、文系でも、心理学や経済学等データを扱っていたという卒業生も多い。高専や専門学校の情報系の卒業生もいる。システムエンジニアとして一括して新卒採用し、その中からデータエンジニアとして育てていく会社もある。

中途採用の場合、システムエンジニア等IT関係のエンジニアから転職という人が多い。また、金融、医療、製造、教育等、何らかの分野に詳しい業務知識を持っていると中途採用では有利となる。

資格関連では民間が運営する海外のものがあり(Google認定プロフェッショナルデータエンジニア等)、この認定を持っているとデータエンジニアのスキルがあると国の内外で評価される。

データエンジニアそのものの資格ではないが、情報処理振興機構(IPA)のデータベーススペシャリスト試験、システムアーキテクト試験などは関連する知識を持っている証明となる。

新卒採用の場合、入社後、社内で必要に応じて、基礎スキルの研修(プログラミング、数学、データ分析、データベース、分散処理、機械学習、AI等)、業務知識の習得(データの背景を把握するための顧客の業務の理解等)、プロジェクトのマネジメント(チーム管理やアジャイル開発)等の研修を行う会社が多い。開発のスピードアップが求められる今日、以前のウォーターフォール型でない、アジャイル開発のスキルが求められている。

このような研修を受け、その後は社内でプロジェクトに参加し、仕事をしながら、また、関連するKaggle等のコミュニティに参加し、力をつけていく。KaggleとはそのトップページにYour Machine Learning and Data Science Communityとあるように、世界中の機械学習とデータサイエンスに携わる数十万人が集まるコミュニティである。

この後のキャリアとしてはプロジェクトのマネジメントをし、さらにグループのマネジメントをするようになるというように管理職的なキャリアを歩む人と、専門性を高めエキスパートになっていく人がいる。専門性を高め、データサイエンティストやAIエンジニアになる人もいる。

データエンジニアに必要なスキルとしては、微分積分、線形代数、確率統計などの数学のスキル、Python 、Scala(スカラ)、Java、Rなどのプログラミングのスキル、ビッグデータ分析のための環境をアマゾン、グーグルなどのクラウド上で設計、構築し、運用するスキルが求められる。また、Hadoopなどによる大規模なデータを分散処理する知識などが求められる。そしてAI開発が盛んな今日、機械学習の知識が求められることも多い。また、データを扱う上では対象分野の業務知識が非常に重要である。業務知識が無ければ、どのようなデータでどのように処理すれば良いかが分からない。技術動向や社会、経済の動きを把握していることも必要である。

収集・解析に必要なプログラム作成に生成AIを活用することも多くなっており、生成AIで仮のものを作り、修正、加筆したり、作動確認し、利用する。

膨大で複雑なデータを丹念に処理していく必要があることから、根気があり、粘り強いことが求められる。データの分析では自分の思い込みがないか、自分の考えを客観的にとらえられることも必要である。技術や分析に対する好奇心、新しい手法を積極的に取り入れるチャレンジ精神も求められる。

労働条件の特徴

情報システムの企画、構築、運用などの業務を一括して請け負う会社であるシステムインテグレーター(System Integrator、略してSIer)や中小のデータ分析の専門会社で働いている。このような企業は大学との共同研究等の関係もあり、大学のあるところに多い傾向がある。

基本的には自社で勤務し、作業自体はほぼPCだけでできることから、テレワークなど自宅で作業を行うこともできる。機密性が高い顧客データを扱う場合、厳密な入退室管理が行われている部屋(セキュリティ・ルーム)で作業を行う。また、顧客の拠点で作業を行うこともある。顧客との打合せ、結果報告等のため客先を訪問することもある。

この職業の就業者に関する統計等は無いが、前述のコミュニティの参加者等から日本で数万人居ると考えられる。この中には肩書はシステムエンジニアであるが、実質的にはデータエンジニアの仕事をしているという人も含まれる。フリーランスは少なく、会社の正社員として働いている人が大半である。このコミュニティの参加者から30歳代が多く、次いで40歳代が多い、男女の比率としては7:3から8:2程度と考えられる。

収入面や労働時間はシステムエンジニアとあまり変わらないが、ビッグデータの利用・活用が広がり、仕事が多くなっている反面、スキルの高い人材は少ないことから中途採用の人など高給の人もいる。

今日、産業、社会の広範なデジタル化、IoT(モノのインターネット)、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、データ活用が益々、拡大している。AI開発に伴う仕事も多くなっている。一方、専門的な知識、高度なスキルを有する人材は不足しており、仕事には事欠かない状況が続くと考えられる。

関連資格

  • Google認定プロフェッショナルデータエンジニア

資格の要否と取得経路は、「就くには」の記述と、資格制度の公式情報で確認してください。

企業例・働く場の例(公式確認済み)

次の組織は、公式ページでデータエンジニアに関わる職種や採用の案内を確認した例です。最新の募集状況は各公式ページに載っています。

manapick編集部による確認のポイント

データエンジニアは、膨大なデータを分析に使える形へ整え、大規模なデータを活用するための情報基盤を構築・運用する仕事です。データサイエンティストがデータを分析して新たな商品やサービス、業務改善の知見を引き出すのに対し、データエンジニアはその土台となるデータの収集、整理、管理と基盤づくりを担います。AIの実用化にも大量のデータが欠かせず、データの専門家として活躍の場が広がっています。

具体的な業務は大きく3つあります。第一はデータの前処理です。欠損したデータを補い、重複を整理し、「サーバー」と「サーバ」のような表記の揺れを統一するなど、ツールや自作のプログラムでデータを分析できる形に整えます。第二は情報基盤の設計・構築です。IoTなどで集まる膨大なデータからデータベースを作り、分析する人が必要な形で取り出せる情報インフラを開発します。近年はクラウドサービス上にデータを蓄積し、システムを開発・運用する形が多く、データをグラフなどで見やすく視覚化することもあります。第三は、AIに学習させるための教師データの作成です。データを整理して教師データを作り、AIの運用結果を受けて作り直すこともあります。

新卒では理工系の大学・大学院出身者が多い一方、心理学や経済学などデータを扱ってきた文系出身者、高専や専門学校の情報系出身者もいます。システムエンジニアとして一括採用し、その中からデータエンジニアに育てる会社もあります。中途ではIT系エンジニアからの転職が多く、金融・医療・製造・教育など対象分野の業務知識があると有利です。資格では、Google認定プロフェッショナルデータエンジニアの認定がスキルの証明として国内外で評価され、情報処理振興機構(IPA)のデータベーススペシャリスト試験やシステムアーキテクト試験も関連知識の証明になります。求められる力は、微分積分や線形代数、確率統計などの数学、PythonやScala、Java、Rなどのプログラミング、クラウド上での基盤の設計・構築・運用、Hadoopによる分散処理の知識などで、膨大なデータを丹念に扱う根気と粘り強さが土台になります。

勤務先はシステムインテグレーター(SIer)や中小のデータ分析専門会社が中心で、作業はほぼPCで完結するためテレワークも可能です。機密性の高い顧客データを扱う際は、入退室管理の厳しいセキュリティ・ルームで作業し、客先で作業することもあります。フリーランスは少なく正社員が大半で、30歳代が多く次いで40歳代が多い構成です。収入の目安として、賃金構造基本統計調査ではその他の情報処理・通信技術者の平均年収換算609.8万円、平均年齢42.2歳となっています。この数値はデータエンジニアを含むその他の情報処理・通信技術者という分類全体の平均です。働く場の例として、株式会社IVRyでは、データエンジニア(リードクラス)がLLMOpsまで含めたデータ基盤・データプロダクトの設計・開発・運用をリードし、非構造化データの収集・正規化・統合やデータパイプラインの設計・開発・運用を担っています。データ活用とAI開発の広がりで仕事は増え続けており、専門性の高い人材への需要は高い状態が続くと考えられています。

よくある確認

データエンジニアの年収はどのくらいですか

2025年賃金構造基本統計調査でデータエンジニアに対応する分類「その他の情報処理・通信技術者」の平均年収換算は609.8万円です。対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。

データエンジニアはどんな仕事ですか

膨大なデータを分析するためにデータの整理や管理を行ったり、複雑で大規模なデータが活用できるよう情報基盤の構築や運用を行う。

データエンジニアになるにはどうすればよいですか

新卒採用では理工系の大学、大学院の者が多いが、文系でも、心理学や経済学等データを扱っていたという卒業生も多い。高専や専門学校の情報系の卒業生もいる。システムエンジニアとして一括して新卒採用し、その中からデータエンジニアとして育てていく会社もある。

データエンジニアに必要な資格はありますか

関連資格として Google認定プロフェッショナルデータエンジニア が挙げられます。要否と取得経路は、このページの「就くには」と公式情報で確認してください。

データエンジニアの平均年齢はどのくらいですか

2025年賃金構造基本統計調査でデータエンジニアに対応する分類「その他の情報処理・通信技術者」の平均年齢は42.2歳です。

示されている年収は中央値ですか

いいえ。本サイトの金額は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」で計算した平均年収換算であり、年収の中央値ではありません。平均は高収入層の影響を受けるため、典型的な一人分の収入と一致するとは限りません。

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出典

仕事内容・就くには・労働条件・関連資格の本文は、職業情報提供サイト(job tag)解説系ダウンロードデータ ver.7.01(独立行政法人労働政策研究・研修機構)に基づきます。 収入は2025年賃金構造基本統計調査の対応分類による平均年収換算です。