獣医師の仕事内容・年収・なり方
出典確認日:2026-10-30/公開日:2026-10-30/分野:医療・看護・保健/別名:家畜診療所獣医師、小動物臨床獣医師、動物病院獣医師
犬や猫などのペット、牛や馬などの家畜鶏などの家きんについて、病気や傷の治療、出産介助伝染病の予防などを行う。
年収の目安は、2025年賃金構造基本統計調査の対応分類「獣医師」による平均年収換算で680.5万円です。
収入データの読み方
- 平均年収換算
- 680.5万円
- 月の現金給与額
- 497.2千円
- 年間賞与・特別給与
- 838.7千円
- 平均年齢
- 38.7歳
統計分類は「獣医師」です。全国・男女計・企業規模計(10人以上)・一般労働者(短時間労働者以外)の集計で、集計された人の推計は4,500人です。
計算方法と統計の対象
計算方法は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」です。
対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。
2025年6月の給与×12と、原則2024年1〜12月の賞与等を組み合わせた換算値です。
税・社会保険料控除前の給与額です(手取り額とは異なります)。初任給や求人の提示額とは別の統計です。
雇われて働く人の給与統計です。対象は企業規模10人以上の一般労働者で、独立開業者の事業所得は含みません。
資格保有者全体の所得とは異なります。税理士は公認会計士と同じ分類、弁護士は法務従事者の分類に対応します。
仕事内容
牛、馬、豚、鶏、犬、猫などの動物の健康や生命を守る仕事及び人の健康に関する仕事に従事する。
専門分野は「産業動物分野」、「伴侶動物分野」、「公衆衛生分野」、「バイオメディカル分野」、「野生動物関係分野」など多岐に及び人の健康や社会生活にも密接に関わっている。
産業動物分野の仕事には、家畜保健衛生所、畜産試験場などでの肉や牛乳を生産するための牛、馬、豚、鶏などの家畜について病気の予防や衛生管理、ワクチン接種などによる伝染病の予防、人工授精や授精卵移植技術を用いた品種の改良と繁殖、動物用医薬品の安全性確保のための検定試験やその製造、流通、使用の監視などがある。
伴侶動物分野の仕事には、動物病院での犬や猫、小鳥など、いろいろな種類の小動物の病気の診断や治療、あるいは動物の飼い方やしつけの相談・指導などがある。
公衆衛生分野の仕事には、食肉衛生検査所や動物検疫所等での肉や牛乳あるいは魚介類などの食品の安全性を確保するための監視や指導、と畜検査や食鳥検査、動物と人が共通して感染する人獣共通感染症の予防、あるいは家畜伝染病の海外からの侵入を防ぐ検疫業務などがある。
バイオメディカル分野の仕事には、製薬会社等での医薬品の開発や各種安全性、有効性の試験などに不可欠な実験動物を用いた医薬品の開発研究、あるいは遺伝子工学や生命科学に関する研究活動などがある。
野生動物関係分野の仕事には、地球上に棲息する様々な野生動物たちの管理・保全、動物園や水族館での展示動物の飼育、繁殖や病気になった動物の診療などがある。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
パソコン、医療機器(聴診器、注射器、CT、MRI等)
就くには
獣医師になるためには、まず獣医学科のある大学に入学し、6年間の獣医学教育を履修した後、農林水産省が行う獣医師国家試験に合格しなければならない。
合格後、農林水産省に免許の交付申請手続を行い、農林水産大臣による獣医師免許を取得し、獣医師名簿に登録されると、獣医師としての仕事ができる。
獣医師として国家公務員、地方公務員になる場合は、公務員試験と獣医師国家試験の双方に合格することが必要である。農業共済団体や民間企業などの場合は、それぞれ独自に採用試験を行っている。
臨床獣医師は免許を取得してもすぐに独り立ちできるわけではなく、臨床経験を積む必要がある。牛や馬、豚や家禽などの産業動物関係の場合は、農業共済団体の家畜診療所などに勤務し、先輩獣医師と一緒に診療活動に従事しながら経験を積んでいくのが一般的である。小動物関係の場合は、動物病院に研修医として勤務したり、獣医系大学の付属動物病院で研修するのが一般的である。
労働条件の特徴
公務員の場合、給与は国や自治体の給与体系に従って処遇される。農業共済団体の家畜診療所に勤務する場合の給与も、地方公務員に準じたものとなっている。一方、民間企業の場合は、給与体系はまちまちで、初任給にもばらつきがある。
個人で開業している小動物臨床獣医師の場合、その所得は様々である。動物の診療費はいわゆる自由診療料金制で、診療料金はそれぞれの動物病院で設定している。
一方、産業動物を対象とした開業獣医師の場合、農業災害補償法という法律に基づく家畜共済保険制度によって、人と同様の診療点数制度が採用されている。しかし診療料金が一律に決められていても、診療頭数や診療内容によって、その収入にも開きがでてくる。
小動物でも産業動物でも、診療業務に従事する臨床獣医師は、命ある動物を対象としているため、昼夜、休日を問わず、飼い主の要望に応えなければならない場合が多い。特に産業動物の場合は長距離を往診し、体重400~500キロもある牛などを相手に手術することもあり、相当の体力を必要とする。
獣医師の免許所持者(届出者総数)は全体で39,664人、そのうち女性は13,788人で全体の34.8%となっている。また、全体の平均年齢は50.2歳である(2024年12月時点*)。
最近では、鳥インフルエンザや豚コレラなどの感染症が発生した際に、感染源動物の確保や移動制限、場合によっては殺処分などを行う。また、動物保護センターなどで感染症等の発生予防にも努めている。地震等の災害発生時には、避難所等においてペットの飼い主に対しペットの検診や治療などの支援等を行うなど、様々な場面でその役割が期待されている。
*農林水産省 令和6年度獣医師の届出状況
関連資格
- 獣医師
資格の要否と取得経路は、「就くには」の記述と、資格制度の公式情報で確認してください。
企業例・働く場の例(公式確認済み)
次の組織は、公式ページで獣医師に関わる職種や採用の案内を確認した例です。最新の募集状況は各公式ページに載っています。
- イオンペット株式会社(獣医師)
全国の動物病院(ペテモ動物病院など)で小動物臨床を担う獣医師の例。同社採用サイトでは、獣医師の仕事として診察、処置、検査、手術や院内症例検討会が挙げられている。
公式ページ:インターンシップ|採用情報|獣医師採用|イオンペット株式会社 採用情報サイト(確認日 2026-10-29)
manapick編集部による確認のポイント
獣医師は、牛、馬、豚、鶏、犬、猫などの動物の健康や生命を守る仕事と、人の健康に関わる仕事に従事する専門職です。専門分野は産業動物、伴侶動物、公衆衛生、バイオメディカル、野生動物関係など多岐にわたります。産業動物分野では、家畜保健衛生所や畜産試験場などで、家畜の病気の予防や衛生管理、ワクチン接種による伝染病の予防、品種の改良と繁殖などを担います。伴侶動物分野では、動物病院で犬や猫、小鳥など小動物の病気の診断や治療を行い、動物の飼い方やしつけの相談・指導も行います。公衆衛生分野では、食肉衛生検査所や動物検疫所などで、食品の安全性を確保するための監視や指導、と畜検査や食鳥検査、人獣共通感染症の予防、家畜伝染病の海外からの侵入を防ぐ検疫業務を担います。このほか、製薬会社などで実験動物を用いた医薬品の開発研究に携わる分野や、動物園・水族館での展示動物の飼育、繁殖、診療など野生動物に関わる分野もあります。
獣医師になるには、獣医学科のある大学に入学して6年間の獣医学教育を履修した後、農林水産省が行う獣医師国家試験に合格しなければなりません。合格後に農林水産省へ免許の交付申請を行い、獣医師名簿に登録されると獣医師としての仕事ができます。国家公務員や地方公務員になる場合は、公務員試験と国家試験の双方への合格が必要です。臨床獣医師は免許を取得してもすぐに独り立ちできるわけではなく、動物病院に研修医として勤務したり、農業共済団体の家畜診療所などで先輩獣医師と一緒に診療しながら経験を積むのが一般的です。給与は、公務員では国や自治体の給与体系に従い、農業共済団体の家畜診療所では地方公務員に準じたものが多く、民間企業では給与体系がまちまちで初任給にもばらつきがあります。臨床の現場では、命ある動物を対象とするため昼夜や休日を問わず飼い主の要望に応えなければならない場合が多く、産業動物では長距離を往診し、大きな牛などを相手にする体力も必要です。近年では、鳥インフルエンザや豚コレラなどの感染症が発生した際に、感染源動物の確保や移動制限などを行う役割も担っています。
このページでは統計分類「獣医師」の年収換算平均は680.5万円です。調査対象の平均年齢は38.7歳です。実際の働く場の例として、公式採用情報で確認できるイオンペット株式会社では、全国の動物病院(ペテモ動物病院など)で小動物臨床を担う獣医師の仕事として、診察、処置、検査、手術や院内症例検討会が挙げられています。伴侶動物分野で働く形を知るためのイメージ材料として挙げています。
よくある確認
獣医師の年収はどのくらいですか
2025年賃金構造基本統計調査で獣医師に対応する分類「獣医師」の平均年収換算は680.5万円です。対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。
獣医師はどんな仕事ですか
犬や猫などのペット、牛や馬などの家畜鶏などの家きんについて、病気や傷の治療、出産介助伝染病の予防などを行う。
獣医師になるにはどうすればよいですか
獣医師になるためには、まず獣医学科のある大学に入学し、6年間の獣医学教育を履修した後、農林水産省が行う獣医師国家試験に合格しなければならない。
獣医師に必要な資格はありますか
関連資格として 獣医師 が挙げられます。要否と取得経路は、このページの「就くには」と公式情報で確認してください。
獣医師の平均年齢はどのくらいですか
2025年賃金構造基本統計調査で獣医師に対応する分類「獣医師」の平均年齢は38.7歳です。
示されている年収は中央値ですか
いいえ。本サイトの金額は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」で計算した平均年収換算であり、年収の中央値ではありません。平均は高収入層の影響を受けるため、典型的な一人分の収入と一致するとは限りません。
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出典
仕事内容・就くには・労働条件・関連資格の本文は、職業情報提供サイト(job tag)解説系ダウンロードデータ ver.7.01(独立行政法人労働政策研究・研修機構)に基づきます。 収入は2025年賃金構造基本統計調査の対応分類による平均年収換算です。