作業療法士(OT)の仕事内容・年収・なり方
出典確認日:2026-10-30/公開日:2026-10-30/分野:医療・看護・保健
身体や精神に障害がある人が心身の機能を回復し、日常生活や社会に復帰できるよう作業療法を用いて訓練を行う。
年収の目安は、2025年賃金構造基本統計調査の対応分類「理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士」による平均年収換算で443.6万円です。
収入データの読み方
- 平均年収換算
- 443.6万円
- 月の現金給与額
- 309.9千円
- 年間賞与・特別給与
- 717.2千円
- 平均年齢
- 36.2歳
統計分類は「理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士」です。全国・男女計・企業規模計(10人以上)・一般労働者(短時間労働者以外)の集計で、集計された人の推計は279,650人です。
計算方法と統計の対象
計算方法は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」です。
対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。
2025年6月の給与×12と、原則2024年1〜12月の賞与等を組み合わせた換算値です。
税・社会保険料控除前の給与額です(手取り額とは異なります)。初任給や求人の提示額とは別の統計です。
雇われて働く人の給与統計です。対象は企業規模10人以上の一般労働者で、独立開業者の事業所得は含みません。
資格保有者全体の所得とは異なります。税理士は公認会計士と同じ分類、弁護士は法務従事者の分類に対応します。
仕事内容
作業療法士は体や精神に障害のある人がその心身機能を回復し、日常生活・社会生活に復帰できるように、食事、歯みがきなど日常生活の動作、家事、芸術活動、遊び、スポーツといった生活の中における作業や動作などを用いて訓練・指導・援助を行う医療技術者である。OT(Occupational Therapist)とも呼ばれる。
作業療法士は、病院の場合はカルテや患者との面接などから、訪問介護の場合は患者から直接ヒアリングを行って、医学的情報や生活情報を集める。そして、筋力や反射などの身体機能、認知機能や日常生活動作の能力について観察や検査を行い、患者の問題点を探る。これらの結果をもとに、患者それぞれの訓練目標を決め、具体的な訓練プログラムを作り、作業療法を実施する。
病院の場合、医師、看護師、理学療法士などから成るリハビリテーションチームでこれらを行う。
関節障害など身体の障害、アルコール依存症など精神の障害、脳性麻痺など発達の障害、高次脳機能障害、認知症など老年期の障害など、障害に応じて訓練目的と方法を考え、指導を行う。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
パソコン
就くには
作業療法士国家試験に合格して免許を得ることが必要となる。国家試験の受験資格は、高校卒業後、国が指定した作業療法士養成課程のある大学・短大・養成施設などで3年以上学び、必要な知識・技能を修得して卒業する必要がある。
仕事に就いた後も、専門家の団体や学会などによる研修会・講習会があり、高い水準の専門知識と技術を身につけることができる。
作業療法の手段となる作業や遊び、玩具、道具や機器を使いこなし、それを訓練や指導に結びつけ、応用できる能力が求められる。また、障害のある人々やその家族とコミュニケーションをとり、社会的自立を援助するために、理解力や説得力、プログラム作りの創意工夫、支援制度についての知識なども必要となる。
就職は、養成校の紹介や専門誌の求人情報などによることが多い。
また、一般社団法人日本作業療法士協会の認定資格として認定作業療法士、専門作業療法士がある。
労働条件の特徴
勤務先は、病院、リハビリテーションセンターのほか、障害者施設、障害児通所・入園施設、老人保健施設、訪問介護事業所、保健所などである。原則として、賃金・労働時間・休日・休暇などの労働条件は、勤務先の病院・施設等で働く他の医療技術者と同様の水準である。勤務体制としては、一般的に早朝出勤や夜勤はないが、病院や施設等によっては宿直を行う場合もある。作業環境は作業療法室内がほとんどであるが、戸外等で行うこともある。
直近の国家試験合格者は4887人(2025年2月時点*1)である。就業者は女性が約6割を占めている*2。
いったん退職しても再就職したり、非常勤などで働く場合もある。
人口の高齢化とともにリハビリテーションの重要性はますます高まっており、作業療法士の数も年々増加傾向にある。これまでの病院・施設以外に、地域包括支援センターなど地域福祉分野にも活動の場が広がっているが、人材が不足している。
*1 厚生労働省、第60回作業療法士国家試験の正答・合格発表
*2 一般社団法人 日本作業療法士協会 会員統計資料『日本作業療法士協会誌』
関連資格
- 作業療法士
- 理学療法士
- 認定作業療法士
- 専門作業療法士
資格の要否と取得経路は、「就くには」の記述と、資格制度の公式情報で確認してください。
企業例・働く場の例(公式確認済み)
次の組織は、公式ページで作業療法士(OT)に関わる職種や採用の案内を確認した例です。最新の募集状況は各公式ページに載っています。
- 横浜市立大学附属病院(作業療法士)
作業活動を用いて心身機能やADL・IADLに働きかけ、生活行為やQOLの向上を目指す。脳血管疾患やがんなどの患者への臨床業務、自助具・装具の作成、退院支援を行う。
公式ページ:リハビリテーション部 | 横浜市立大学附属病院(確認日 2026-10-29) - 横浜市立大学附属市民総合医療センター(作業療法士)
疾病から生じる身体・精神・心理障害を持つクライアントに作業療法を提供する。乳がん患者の術前・術後リハビリテーション、関節リウマチ変形手の術後リハビリテーション(スプリント作成、手の機能訓練、ADL指導)などを実施する。
公式ページ:作業療法士 | 横浜市立大学附属 市民総合医療センター(確認日 2026-10-29)
manapick編集部による確認のポイント
作業療法士は、体や精神に障害のある人が心身の機能を回復し、日常生活・社会生活に復帰できるように支援する医療技術者で、OT(Occupational Therapist)とも呼ばれます。食事、歯みがきなど日常生活の動作、家事、芸術活動、遊び、スポーツといった、生活の中における作業や動作そのものを訓練・指導・援助の手段として用いる点が特徴です。仕事の進め方としては、病院の場合はカルテや患者との面接などから、訪問の場合は患者から直接ヒアリングを行って、医学的情報や生活情報を集めます。そして、筋力や反射などの身体機能、認知機能や日常生活動作の能力について観察や検査を行い、患者の問題点を探ります。これらの結果をもとに、患者それぞれの訓練目標を決め、具体的な訓練プログラムを作り、作業療法を実施します。病院では、医師、看護師、理学療法士などから成るリハビリテーションチームの中でこれらを行います。対象となる障害は、関節障害など身体の障害、アルコール依存症など精神の障害、脳性麻痺など発達の障害、高次脳機能障害、認知症など老年期の障害と幅広く、障害に応じて訓練の目的と方法を考え、指導を行います。
作業療法士になるには、作業療法士国家試験に合格して免許を得ることが必要です。国家試験の受験資格を得るには、高校卒業後、国が指定した作業療法士養成課程のある大学・短大・養成施設などで3年以上学び、必要な知識・技能を修得して卒業する必要があります。仕事に就いた後も、専門家の団体や学会などによる研修会・講習会があり、また一般社団法人日本作業療法士協会の認定資格として認定作業療法士、専門作業療法士といったステップも用意されています。勤務先は、病院、リハビリテーションセンターのほか、障害者施設、障害児通所・入園施設、老人保健施設、訪問介護事業所、保健所などです。賃金・労働時間・休日・休暇などの労働条件は、原則として、勤務先の病院・施設等で働く他の医療技術者と同様の水準とされています。勤務体制としては、一般的に早朝出勤や夜勤はないものの、病院や施設によっては宿直を行う場合もあります。作業環境は作業療法室内がほとんどですが、戸外等で行うこともあります。
公的統計の分類「理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士」では、年収換算の平均が443.6万円、平均年齢が36.2歳となっています。実際の働く場のイメージをつかむ手がかりとして、公式採用情報で確認できる例に、横浜市立大学附属病院と横浜市立大学附属市民総合医療センターがあります。附属病院では、作業活動を用いて心身機能やADL・IADLに働きかけ、脳血管疾患やがんなどの患者への臨床業務、自助具・装具の作成、退院支援を行う作業療法士の姿が紹介されています。市民総合医療センターでは、乳がん患者の術前・術後リハビリテーションや、関節リウマチ変形手の術後リハビリテーション(スプリント作成、手の機能訓練、ADL指導)などが紹介されており、病院ごとに専門性の方向が異なることを思い描く材料になります。
よくある確認
作業療法士(OT)の年収はどのくらいですか
2025年賃金構造基本統計調査で作業療法士(OT)に対応する分類「理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士」の平均年収換算は443.6万円です。対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。
作業療法士(OT)はどんな仕事ですか
身体や精神に障害がある人が心身の機能を回復し、日常生活や社会に復帰できるよう作業療法を用いて訓練を行う。
作業療法士(OT)になるにはどうすればよいですか
作業療法士国家試験に合格して免許を得ることが必要となる。国家試験の受験資格は、高校卒業後、国が指定した作業療法士養成課程のある大学・短大・養成施設などで3年以上学び、必要な知識・技能を修得して卒業する必要がある。
作業療法士(OT)に必要な資格はありますか
関連資格として 作業療法士、理学療法士、認定作業療法士、専門作業療法士 が挙げられます。要否と取得経路は、このページの「就くには」と公式情報で確認してください。
作業療法士(OT)の平均年齢はどのくらいですか
2025年賃金構造基本統計調査で作業療法士(OT)に対応する分類「理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士」の平均年齢は36.2歳です。
示されている年収は中央値ですか
いいえ。本サイトの金額は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」で計算した平均年収換算であり、年収の中央値ではありません。平均は高収入層の影響を受けるため、典型的な一人分の収入と一致するとは限りません。
学びにつなぐ
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出典
仕事内容・就くには・労働条件・関連資格の本文は、職業情報提供サイト(job tag)解説系ダウンロードデータ ver.7.01(独立行政法人労働政策研究・研修機構)に基づきます。 収入は2025年賃金構造基本統計調査の対応分類による平均年収換算です。