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職業の違い

営業事務と一般事務の違い|営業活動に直結する事務か、定型事務全般か

営業事務は企業の営業部門で、見積書・納品書の作成、顧客からの問い合わせ対応、受注・納期の管理など営業活動に直結する事務を担う仕事です。特定の分野を定めず部署の定型事務全般を担う一般事務との違いを、厚生労働省 job tagの出典つきで整理します。どちらも入職に学歴・資格は必須ではありません。

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  1. 01一言でいうと何が違うか
  2. 02仕事内容と扱う書類の違い
  3. 03求められる知識・資格の違い
  4. 04働き方と統計で見る違い
  5. 05間違えやすい点と確認先
先に結論

この記事の答え

違いの軸は「支える対象が部署全般か、営業活動か」です。一般事務は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)で「特定の分野の事務を専門的に行うものではなく、様々な定型的な事務の仕事を行う」職業とされ、配属部署の定型処理を幅広く担います。営業事務はこれと違い、営業担当からの指示を受けて資料や見積書を作成し、クライアント対応や管理業務を行うなど、営業活動そのものをサポートする職業です。どちらも入職に学歴や資格は必要とされませんが、営業事務は見積書・納品書・請求書といった取引に直結する書類と顧客対応が中心で、job tagでは関連する資格はないとされています。

この記事の要点

  • 一般事務は特定分野を定めない定型事務全般、営業事務は営業部門で見積書・納品書の作成や顧客対応など営業活動を直接支える
  • どちらも入職に学歴・資格は必須ではない。営業事務はjob tagで関連資格なしとされ、入職後のOJTで社内システムと実務を習得する
  • 統計では有効求人倍率が一般事務0.29倍、営業事務1.31倍と掲載されるが、職業分類対応の集計であり、その職業のみの値とは限らない
数字で見る

営業事務の主なタスクの実施率(job tag)

顧客の問い合わせに対応する89.3%
出荷の手配を行う78.6%
来客対応を行う78.6%
請求書を発行する71.4%
納期を管理する69.6%

job tagのタスク一覧に載る実施率です。

SECTION 01

1. 一言でいうと何が違うか

一般事務は、担当する分野を一つに定めない事務職です。配属先の部署で発生する定型的な事務作業を広く引き受け、「庶務」と呼ばれることもあります(job tag)。仕事内容の詳細は「一般事務と経理事務の違い」「総務事務と一般事務の違い」のガイドで整理しているため、本ガイドでは営業事務との違いに絞って説明します。

営業事務は、営業担当からの指示を受けて資料や見積書を作成したり、クライアント対応や管理業務を行うなど、営業活動をサポートする職業です。勤務先は企業の営業部門で、具体的な業務は企業規模や業種・事業内容によって異なります。営業組織の管理業務がメインとなる場合は契約や売上、入金管理など営業全般の管理を行い、営業担当のサポートが主となる場合は、顧客対応と取引書類の作成が中心になります。

  • 一般事務=分野を定めず、部署の定型的な事務作業全般を担う
  • 営業事務=営業部門に所属し、見積書・納品書の作成や顧客対応で営業活動を直接支える
  • どちらも「事務」だが、支える対象(部署全般か、営業活動か)が違う
SECTION 02

2. 仕事内容と扱う書類の違い

一般事務が相手にするのは、主に配属部署の中の処理です。文書づくりと整理、伝票や台帳の管理、データの入力といった作業が中心で、社外の顧客と直接やり取りする場面は限られます。営業事務との差は、この「仕事の向き先」に表れます。

営業事務の一日は、営業担当からのメールをチェックすることから始まります。見積書の作成を求められていれば指示に従って対応し、顧客からの問い合わせに対応して、要求された商品の在庫状況を確認し、営業担当に連絡、欠品があれば納期等の調整を行います。受注情報を入力して日報を作成し、契約書に誤記や法的齟齬がないか法務室に問い合わせを行うこともあります。job tagのタスク一覧では、顧客の問い合わせに対応する(実施率89.3%)、出荷の手配を行う(78.6%)、来客対応を行う(78.6%)、請求書を発行する(71.4%)、納期を管理する(69.6%)などが挙げられています。顧客向けの書類については、営業担当から個々の企業の要望を聴取し、ニーズに適応した資料作りをします。要望やクレームが寄せられることもあり、営業担当不在時の来客に対応する場合もあります。よく使う道具は電話、メール、業務システム、文書作成ソフト、表計算ソフトです。

  • 一般事務の書類: 一般文書、発注・受注伝票、各種台帳、届出書類が中心
  • 営業事務の書類: 見積書、納品書、請求書、発注書、契約書など取引に直結する書類が中心
  • 対応相手の違い: 営業事務は顧客からの問い合わせ対応や営業担当不在時の来客対応を含む
SECTION 03

3. 求められる知識・資格の違い

学歴と資格の扱いは、両者で同じです。job tagの「就業するには」の欄では、どちらについても学歴や資格を入職の条件としていません。違いが出るのは資格の例示で、一般事務では秘書検定やMOSなど役立つ資格が挙げられているのに対し、営業事務の欄に資格の例示はありません。

営業事務も入口は同じですが、job tagの関連資格の欄は「関連する資格はありません」となっています。入職後は、社内システムに慣れるためにOJT教育を受け、実務を習得するのが一般的で、与えられた職務を単独で過不足なく処理できるようになれば一人前と認められます。求められるのは、ビジネスマナーと、客先の問い合わせに誠意を持って対応し迅速かつ適切な判断ができる能力、先方の要望を正確に聞き取り理解するためのコミュニケーションスキルです。加えて、見積書や請求書、納品書、契約書などの事務処理を円滑に行うためのPCスキルや、製品・商品の納期や契約履行に関するスケジュール管理・調整能力も求められます。外資系企業やグローバルに事業展開している企業では、英語など外国語の会話や契約書・文献の読解力が必要となる場合もあります。

  • どちらの職業も、入職に学歴・資格は必要とされていない(job tag明記)
  • 一般事務の関連資格: ビジネス・キャリア検定、秘書検定、MOSなど幅広い
  • 営業事務はjob tagで関連資格なし。OJTで社内システムと実務を習得し、顧客対応力と納期・スケジュール調整力が求められる
SECTION 04

4. 働き方と統計で見る違い

一般事務は、契約社員、パートタイマー、派遣社員の占める割合が高いことが特徴とされます。営業事務は勤務先が企業の営業部門で職場は全国に広がっており、残業は一般的には少なく、休日は完全週休2日制が基本とされます。雇用形態は正社員、契約社員、パートタイマーの他、労働者派遣による就業もあります。また、業務システムの導入やインターネットによる問合せ対応の増加などにより、営業事務の業務内容は変化してきているとjob tagは説明しています。

営業事務について job tag が載せる統計は、就業者数が約87万人(令和2年国勢調査をもとに加工)、年収換算の賃金が525.1万円、求人賃金(月額)が23.8万円、有効求人倍率が1.31倍です(賃金は令和7年賃金構造基本統計調査、求人統計は令和7年度)。一般事務の求人倍率が0倍台で載っているのとは対照的です。ただし job tag 自身が断っているとおり、これは職業分類に対応させた集計で、個々の職業だけを取り出した数字とは限りません。実際の賃金は勤務先の規定や雇用形態で変わるため、数字の大小だけで職業の優劣は判断できません。

  • 勤務先の違い: 営業事務は企業の営業部門、一般事務は配属された部署全般
  • 営業事務は残業が一般的に少なく、完全週休2日制が基本とされる(job tagの労働条件の特徴)
  • 統計は職業分類対応の集計であり、その職業だけの値とは限らない
SECTION 05

5. 間違えやすい点と確認先

よくある誤解が「営業事務は営業担当と同じ仕事をする」というものです。job tagの営業事務は、営業担当からの指示を受けて資料や見積書を作成し、クライアント対応や管理業務を行う、営業活動をサポートする位置づけの仕事です。ただし、顧客からの問い合わせや要望・クレームへの対応、営業担当不在時の来客対応は仕事に含まれます。外回りや商談の有無は勤務先によって異なるため、応募前に求人票で業務内容を確認する必要があります。

「営業事務は社内の事務だけ」という理解も正確ではありません。見積書・納品書・請求書・契約書はいずれも取引先に向けた書類で、顧客との電話やメールの応対が日常的に発生します。応募の際は職種名だけで判断せず、営業部門への配属かどうか、扱う書類の種類、対応相手が顧客か社内かを、求人票の業務内容で確かめるのが確実です。定義や仕事内容は厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の営業事務ページで確認できます。

  • 営業事務は営業担当のサポートが位置づけだが、顧客の問い合わせ・クレームや来客対応は仕事に含まれる
  • 求人では職種名より、配属先(営業部門か)と扱う書類・対応相手を確認する
  • 確認先: job tagの一般事務ページ・営業事務ページ(厚生労働省)

執筆・確認情報

執筆
manapick career編集部
編集
manapick編集責任者
出典台帳の記録日
2026-10-29
確認方法
公的資料と一次情報を出典付きで整理。自動監視による資料の変化検知と、本文の正確性の確認は区別します

参照した公式情報

  • 厚生労働省 job tag確認日 2026-07-12/各社で職務範囲が異なる点を明記。
  • 厚生労働省 job tag確認日 2026-10-29/2026-10-29にPrintAllページを実際に開いて全文確認。一般事務は特定の分野を専門とせず様々な定型的な事務を行う職業で「庶務」と呼ばれることもあること、総務事務との対比記述(重なる部分もある)を確認。統計は厚生労働省編職業分類対応の集計で、その職業のみの値とは限らない注意書きがある。
  • 厚生労働省 job tag確認日 2026-10-29/2026-10-29にPrintAllページを実際に開いて全文確認(occupationId=431が営業事務であることを確認)。営業事務は営業担当からの指示を受けて資料や見積書を作成し、クライアント対応や管理業務を行うなど営業活動をサポートする職業で、入職に学歴・資格は不要、関連する資格はない。統計は厚生労働省編職業分類対応の集計で、その職業のみの値とは限らない注意書きがある。

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この記事の内容確認日:2026-10-29