この記事の答え
結論として、全国平均では教員採用試験の競争率は過去最低の2.9倍まで下がりました。文部科学省が2025年12月25日に公表(2026年10月1日に一部訂正)した令和7年度採用選考の実施状況では、受験者数は109,123人で過去最少、採用者数は37,375人で昭和61年以降最多でした。一方で、校種別では小学校・特別支援学校が2.0倍、養護教諭が8.2倍、栄養教諭が9.9倍と開きが大きく、自治体によっても倍率は大きく異なります。「全国平均2.9倍」だけで自分の受けやすさを判断することはできません。
この記事の要点
- 全体の競争率は2.9倍で過去最低(前年度3.2倍)。受験者は過去最少、採用者は昭和61年以降最多
- 校種別では小学校・特別支援学校2.0倍の一方、養護教諭8.2倍・栄養教諭9.9倍
- 倍率は自治体で大きく異なり、全体の競争率は15自治体で上昇・47自治体で低下
校種別の競争率(令和7年度公立学校教員採用選考)
数字は2026年10月1日付の訂正後の資料に基づきます。
公表内容と 対象範囲
文部科学省は2025年12月25日、都道府県・指定都市教育委員会等68団体が実施した令和7年度(令和6年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況を公表しました。受験者総数は109,123人で前年度より7,059人少なく過去最少、採用者総数は37,375人で954人増え、昭和61年以降で最多となりました。全体の競争率(採用倍率)は2.9倍で、前年度の3.2倍から低下し過去最低でした。
なお、この公表には2026年10月1日付の訂正があり、本記事の数字は訂正後の資料に基づきます。
校種別では、小学校の競争率が2.0倍(前年度2.2倍、過去最低)、中学校が3.6倍(同4.0倍)、高等学校が3.8倍(同4.4倍)、特別支援学校が2.0倍(同2.2倍)で、いずれも前年度から低下しました。一方、養護教諭は8.2倍(受験者9,499人・採用者1,164人)、栄養教諭は9.9倍(受験者1,612人・採用者163人)と、教諭とは水準が大きく異なります。
採用者数は小学校が17,078人で昭和58年度以降最多でした。
公表日の新しさだけで『最新』と判断せず、調査対象、基準時点、速報か確報か、集計単位を確認します。本記事は元資料を独自に要約し、数字や文言を別媒体から転載していません。確認日は編集部が一次資料とリンクを実際に見直した日であり、ビルド日には置き換えません。
数字・事例を 判断材料へ 変える 読み方
競争率は「受験者数÷採用者数」で計算され、採用者数は令和7年4月1日から6月1日までに採用された数と定義されています。倍率の低下は、受験者が減ったことと採用者が増えたことの両方で起きています。文部科学省は分析として、教師の年齢構成に起因する大量退職等に伴う採用者数の増加と、それに伴う既卒受験者数の減少が倍率低下の大きな要因だと説明しています。
自分の受験に引きつけて読むなら、全国値より「受験する自治体×校種・教科」の倍率を見ることが重要です。同じ小学校でも、県市別の競争率は秋田県の1.1倍から高知県の4.8倍まで開きがあります(訂正後の第2表)。全体の競争率は15自治体で上昇し47自治体で低下しており、全国の傾向がそのまま自分の自治体に当てはまるとは限りません。
一つの指標は、労働市場や職場の一面だけを示します。前月比と前年同月比、全国と地域、平均と分布、求人側と働く側を分け、必要なら別の一次資料を組み合わせます。職業名だけで結論を作らず、実際の仕事内容、雇用形態、経験条件、勤務場所まで戻って確認するのがmanapick careerの読み方です。
この 情報だけでは 決められない こと
「倍率が下がったから、対策をしなくても受かる」という読み方はできません。2.0倍の小学校でも受験者の半数は採用に至っていない計算であり、自治体や教科によっては依然として高い倍率の区分もあります。また倍率の低下は採用拡大と受験者減少という需給の変化を示すもので、試験の難度や求められる水準が下がったことを意味するものではありません。
前年度公表の数字と単純に比べる際にも注意が必要です。公表資料の注記では、受験者数には社会人等向け採用猶予特別選考の受験者数が含まれるため、前年度の公表資料とは数値が異なる場合があるとされています。さらに2026年10月には一部数値の訂正もありました。引用する際は、訂正後の最新資料で確認することが大切です。
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次に 確認する 三つの 行動
教員を目指す人は、まず志望自治体の教育委員会が公表する実施要項と、前年度の校種・教科別倍率を確認してください。全国平均ではなく、自分の受ける区分の受験者数と採用予定数を見ることで、必要な準備の量が見えてきます。文部科学省は選考の早期化や複数回実施、社会人選考等の工夫改善を教育委員会に要請しており、受験機会の広がりもあわせて確認できます。
現職の講師や既卒の受験者は、受験者数に占める既卒者の減少が続いている点も参考になります。小学校では既卒の受験者が前年度より1,453人減りました。再チャレンジしてきた層が正規採用されてきたことが一因と分析されています。自分の置かれた区分で受験者層がどう変化しているかを知ることは、併願先の選び方や学習計画を立てる材料になります。
最初に元資料の調査概要と注記を読み、次に自分が検討する職種・地域・働き方の条件へ絞り、最後に一つの小さな確認行動を決めます。不安を煽る期限、根拠のない希少性、連続閲覧を促す報酬は使いません。記事を閉じても、確認した出典と次の行動が手元に残ることを優先します。
自分の 条件へ 置き換える 判断メモ
自分の受けやすさは、全国平均の2.9倍ではなく、受験する自治体と校種で読みます。校種別では小学校と特別支援学校が2.0倍、養護教諭が8.2倍、栄養教諭が9.9倍と開きが大きく、同じ教員採用試験でも、受ける校種で水準が大きく変わります。
次に、文部科学省の訂正後の公表資料で、受験先の自治体の受験者数と採用者数を確認します。倍率の低下は受験者数の減少と採用者数の増加の両方で起きているため、二つの人数を分けて見ます。
執筆・確認情報
- 執筆
- manapick career編集部
- 編集
- manapick編集責任者
- 出典台帳の記録日
- 2026-10-29
- 確認方法
- 公的資料と一次情報を出典付きで整理。自動監視による資料の変化検知と、本文の正確性の確認は区別します
参照した公式情報
- 文部科学省確認日 2026-10-29/数値は訂正後の公式PDF(実施状況等のポイント/第1〜13表)で確認。訂正後資料を正とした。
誤りにお気づきの場合は訂正窓口へお知らせください。過去の資料に基づく記事は、その時点の記録として案内します。
この記事の内容確認日:2026-10-29