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職業の違い

一般事務と経理事務の違い|定型事務全般を担うか、伝票・帳簿・決算を専門に担うか

一般事務は特定の分野を定めず定型的な事務全般を担い、経理事務は伝票・帳簿・決算書類など経理・会計の分野を専門に担います。どちらも入職に学歴・資格は必須ではありませんが、扱う書類、関連資格(経理事務は日商簿記検定・簿記能力検定)、忙しくなる時期が異なります。

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目次を開く
  1. 01一言でいうと何が違うか
  2. 02仕事内容と扱う書類の違い
  3. 03求められる知識・資格の違い
  4. 04働き方と統計で見る違い
  5. 05間違えやすい点と確認先
先に結論

この記事の答え

違いの軸は「特定の分野を定めず定型的な事務全般を担うか、経理・会計の分野を専門に担うか」です。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、一般事務は「特定の分野の事務を専門的に行うものではなく、様々な定型的な事務の仕事を行う」職業とされ、「庶務」と呼ばれることもあります。一方、経理事務は経理・会計管理のソフトウェア等を使い、社外との取引に伴う入出金、社内の資金管理、給料の支払等を行う職業です。どちらも入職にあたって学歴や資格は必要とされていませんが、扱う書類と求められる知識が異なります。経理事務では伝票・帳簿・決算書類を扱い、関連資格として日商簿記検定と簿記能力検定が挙げられています。

この記事の要点

  • 一般事務は特定分野を定めない定型事務全般、経理事務は伝票・帳簿・決算など経理・会計を専門に担う
  • どちらも入職に学歴・資格は必須ではないが、経理事務の関連資格は日商簿記検定・簿記能力検定で、中途採用では決算等の経験が求められる傾向がある
  • 忙しさの山が違い、一般事務は月末など締め切りが集中する時期、経理事務は決算期に残業が増える
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就業者数の比較(job tag掲載の統計)

一般事務約264万人
経理事務約152万人

賃金(年収)は一般事務が541.4万円、経理事務が512.2万円です。いずれも厚生労働省編職業分類に対応する集計で、その職業のみの統計とは限りません。

SECTION 01

1. 一言でいうと何が違うか

一般事務は、特定の分野の事務を専門的に行うものではなく、様々な定型的な事務の仕事を行う職業です。job tagでは「庶務」と呼ぶ場合もあるとされ、企業により内容は異なりますが、主に規則や業務手順書、社内手続などによって定められた定型的な事務作業に従事します。配属された部署の業務を幅広く支えるのが役割です。

経理事務は、経理・会計管理のソフトウェアやシステム等を使い、社外との取引に伴う入出金、社内の資金管理、給料の支払等を行う職業です。対象が「会社のお金の流れ」に定まっている点が一般事務との大きな違いで、経理部門は企業・団体・官公庁等どの組織にも必要なセクションとされています。

  • 一般事務=分野を定めず、部署の定型的な事務作業全般を担う
  • 経理事務=入出金・資金管理・給与支払など、経理・会計の分野を専門に担う
  • どちらも「事務」だが、担当する分野の定まり方が違う
SECTION 02

2. 仕事内容と扱う書類の違い

一般事務が扱うのは、文書の作成や整理、メールでの応対、発注伝票や受注伝票の作成と管理、各種台帳の管理、生産量や売上高などのデータ入力、社内の各種届出書類の管理などです。job tagは「書類を作る、数量や金額を集計・計算する、社内で使用する書類等の点検・管理を行うことが中心」とまとめています。文書作成や集計ではパソコンを使い、郵便物の発送・仕分け、電話の取次ぎ、来客への対応など細々とした仕事も受け持ちます。よく使う道具は文書作成ソフト(Word、一太郎等)や表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、コピー機、FAX、電話です。

経理事務が扱うのは、毎日の金銭管理として起こす入出金伝票や振替伝票、現金出納帳や総勘定元帳などの帳簿です。月末には勘定科目ごとに集計して帳簿の残高を確定させ、実際の預金残高と一致するか確認して月次決算書類を作成します。決算時には試算表や棚卸表を作り、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作成します。ほかに予算編成や経営の進捗管理に必要な資料の作成、社員の給料計算、現金の出納管理、小切手の処理、会計監査や税務調査への立会いも仕事に含まれます。よく使う道具は経理・会計管理のソフトやクラウド、表計算ソフト、パソコンです。

  • 一般事務の書類: 一般文書、発注・受注伝票、各種台帳、届出書類が中心
  • 経理事務の書類: 入出金伝票・振替伝票、出納帳・総勘定元帳、月次決算書類、財務諸表
  • 使う道具の違い: 一般事務はWord・ExcelとOA機器、経理事務は会計ソフト・クラウドが中心
SECTION 03

3. 求められる知識・資格の違い

入職の入口は共通しています。job tagは一般事務・経理事務のどちらについても「入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない」と明記しています。一般事務は補助的な業務から始めて経験を積み、事務処理能力を向上させていく進み方です。中途採用ではハローワークや求人サイトを経由するほか、人材派遣会社に登録して派遣先で働く場合もあります。関連資格としてはビジネス・キャリア検定、コンピュータサービス技能評価試験、秘書検定、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)などが挙げられ、取得すると仕事に役立つことが多いとされています。また事務処理の高度化・専門化により、パソコンスキル、文書作成能力、簿記、英会話など業務に関連のある技能や資格が求められる場合もあるとされています。

経理事務も入口は同じですが、進み方に専門分野の色が濃くなります。新規学卒者では商業系の高等学校、経理や会計等の専門学校、大学では経済・経営・商学を専攻している者が多いとされ、中途採用については決算や財務にかかわる業務がこなせるなどの経験が求められる傾向にあるとされています。仕事は伝票の作成、記帳、計算、集計などの簡単な仕事から始め、予算・決算・資金計画などの仕事をするようになり、経理業務全般をマスターして一人前となるには数年程度かかるとされています。関連資格は日商簿記検定と簿記能力検定で、取得していると仕事の役に立つとされています。

  • どちらの職業も、入職に学歴・資格は必要とされていない(job tag明記)
  • 一般事務の関連資格: ビジネス・キャリア検定、秘書検定、MOSなど幅広い
  • 経理事務の関連資格: 日商簿記検定、簿記能力検定。中途採用では決算等の経験が求められる傾向
SECTION 04

4. 働き方と統計で見る違い

働き方の波の出方が違います。一般事務は就業時間は規則的なことが多く基本的には残業が少ない一方、月末など伝票や文書の締め切りが集中する時期には残業をすることもあるとされています。また契約社員、パートタイマー、派遣社員の占める割合が高いことが特徴として挙げられています。経理事務も就業時間は規則的で基本的には残業が少ないものの、決算期には日常業務と並行して決算処理を行うため、残業時間が多くなることがあるとされています。経理・会計は管理システムの導入等で機械化が進み、単純な計算や帳票作成は少なくなり業務は高度化、専門化しているとされ、給与計算など経理業務の一部を外部に委託する会社も出てきています。

job tagが掲載する統計では、就業者数は一般事務が約264万人、経理事務が約152万人です(令和2年国勢調査の結果を加工)。賃金(年収)は一般事務541.4万円、経理事務512.2万円、ハローワークの求人賃金(月額)は一般事務21.6万円、経理事務25.2万円、有効求人倍率は一般事務0.29倍、経理事務0.55倍と掲載されています(賃金は令和7年賃金構造基本統計調査、求人統計は令和7年度)。ただしこれらは厚生労働省編職業分類に対応する集計で、job tag自身が「必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません」と注意しており、実際の賃金は勤務先の規定や雇用形態によって変わります。数字の大小だけで職業の優劣を判断する材料にはならない点に注意してください。

  • 繁忙期の違い: 一般事務は月末など締め切り集中期、経理事務は決算期
  • 一般事務は契約社員・パート・派遣の割合が高い(job tagの労働条件の特徴)
  • 統計は職業分類対応の集計であり、その職業だけの値とは限らない
SECTION 05

5. 間違えやすい点と確認先

よくある誤解が「経理事務には簿記資格が必須」というものですが、job tagは経理事務についても入職に学歴や資格は必要とされないと明記しています。日商簿記検定や簿記能力検定は「関連資格」であり、取得していると仕事の役に立つとされる位置づけです。ただし中途採用では決算や財務にかかわる業務がこなせるなどの経験が求められる傾向があるため、未経験から応募する場合は、求人票で経験要件を確認する必要があります。

反対に「一般事務は数字を扱わない」という理解も正確ではありません。一般事務の仕事には数量や金額の集計・計算、発注伝票や受注伝票の管理が含まれ、job tagのタスク一覧には給与計算や現金出納・小口現金の管理も挙げられています。違いは「お金に関する処理を専門分野として担うかどうか」です。求人に応募する際は、職種名だけで判断せず、扱う書類(伝票・帳簿・決算書類か、一般文書・台帳か)と使うソフト(会計ソフトか、文書作成・表計算ソフト中心か)を求人票で確認するのが確実です。職業の定義や仕事内容は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)の一般事務・経理事務の各ページで確認できます。

  • 簿記資格は経理事務の必須要件ではなく関連資格。中途採用の経験要件は求人票で確認
  • 一般事務も金額の集計や伝票管理を行い、給与計算・現金出納を含む場合がある
  • 確認先: job tagの一般事務ページ・経理事務ページ(厚生労働省)

執筆・確認情報

執筆
manapick career編集部
編集
manapick編集責任者
出典台帳の記録日
2026-10-29
確認方法
公的資料と一次情報を出典付きで整理。自動監視による資料の変化検知と、本文の正確性の確認は区別します

参照した公式情報

  • 厚生労働省 job tag確認日 2026-07-12/各社で職務範囲が異なる点を明記。
  • 厚生労働省 job tag確認日 2026-10-29/2026-10-29にPrintAllページを実際に開いて全文確認。一般事務は特定の分野を専門とせず様々な定型的な事務を行う職業で「庶務」と呼ばれることもあること、総務事務との対比記述(重なる部分もある)を確認。統計は厚生労働省編職業分類対応の集計で、その職業のみの値とは限らない注意書きがある。
  • 厚生労働省 job tag確認日 2026-10-29/2026-10-29にPrintAllページを実際に開いて全文確認。経理事務は会計ソフト等を使い入出金・資金管理・給料支払等を行う職業で、関連資格は日商簿記検定・簿記能力検定、中途採用では決算等の経験が求められる傾向があることを確認。

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この記事の内容確認日:2026-10-29