manapick career
メニュー
ガイド一覧へ
職業の違い

WebデザイナーとグラフィックデザイナーとWebディレクターは何が違う?作る対象と指揮する役割

名前が似ているWebデザイナー、グラフィックデザイナー、Webディレクターの違いを、厚生労働省job tagの職業説明だけで整理します。WebデザイナーはWebサイトのデザインが仕事の中心、グラフィックデザイナーは広告・出版物・パッケージなど主に平面のビジュアルデザイン、Webディレクターはデザインを描く側ではなく、受注から企画・制作進行・予算管理までを指揮する「現場監督」です。3職種とも入職に国家資格は必要とされず、違いは資格ではなく役割・成果物・工程にあります。

SHAREこの記事を共有する

内容を変えず、計測用URLだけを付けます。

目次を開く
  1. 01結論:画面を作る人、平面を作る人、制作を指揮する人
  2. 02Webデザイナーとグラフィックデザイナー:「デザインする」対象の違い
  3. 03Webディレクター:作る人ではなく、制作を指揮する人
  4. 04工程で見る違い:企画から公開・納品までの分担
  5. 05資格ではなく実務で分かれる3職種:入職の条件から考える
先に結論

この記事の答え

Webデザイナーは企業や学校、官公庁などのWebサイトの企画・デザイン等を行う職種で、プログラム制作に関わる場合もありますが、job tagは「仕事の中心はデザイン」としています。グラフィックデザイナーは広告、出版物、商品パッケージ、ロゴタイプなど、主に平面のビジュアルデザインを創作し、印刷物等を制作することが多い職種です。Webディレクターは、Webサイト構築の受注から企画・設計、制作進行、運用までの各段階で様々な仕事を指揮する「現場監督」で、スタッフへの指示、成果物のチェック、コスト・予算管理を担います。3職種とも入職にあたり学歴や資格は必要とされないとjob tagに書かれており、比較の軸は資格ではなく、作る対象と工程での役割です。

この記事の要点

  • WebデザイナーはWebサイトのデザインが中心、グラフィックデザイナーは印刷物など平面デザインが中心
  • Webディレクターは制作を指揮する「現場監督」で、指示・チェック・予算管理が仕事
  • 3職種とも入職に学歴・資格は必要とされず、違いは役割・成果物・工程にある
図で見る作る対象と役割の違い
  • WebデザイナーWebサイトの画面デザインとレイアウトが中心、公開後の修正も担当
  • グラフィックデザイナー広告・出版物・パッケージ・ロゴなど平面のビジュアルが中心
  • Webディレクター制作全体を指揮し進行させる側
SECTION 01

1. 結論:画面を作る人、平面を作る人、制作を指揮する人

この3職種は「デザイン」という言葉を共有するため混同されますが、厚生労働省のjob tagの説明を並べると役割ははっきり分かれます。WebデザイナーはWebサイトの企画・デザイン等を行う職種、グラフィックデザイナーは広告や出版物、商品パッケージなどのデザインを視覚的表現で創作する職種、WebディレクターはWebサイト構築の各段階で様々な仕事を「指揮する」職種です。前二者は手を動かして成果物を作る側、ディレクターは作る人々を束ねて進行させる側に位置します。

また、3職種とも国家資格で線引きされる仕事ではありません。job tagの「就業するには」欄では、WebデザイナーとWebディレクターは「特に学歴や資格は必要とされない」、グラフィックデザイナーは「特に資格は必要とされない」とされています。したがって比較の軸は資格の有無ではなく、作る対象(Webか平面か)と、工程の中で担う役割(制作か指揮か)に置くのが正確です。

  • Webデザイナーとグラフィックデザイナーは成果物を作る側
  • Webディレクターは制作全体を指揮し進行させる側
  • 資格ではなく、作る対象と工程での役割で比較する
SECTION 02

2. Webデザイナーとグラフィックデザイナー:「デザインする」対象の違い

Webデザイナーの対象はインターネット上のWebサイトです。job tagによれば、依頼者の要望を聞いてサイトの目的とコンセプトを決め、画面のデザインやレイアウト、提供する機能を定め、デザイン作成ソフトなどを用いて各ページに掲載するコメントや画像を作成します。場合によってはプログラム言語を用いたサイト制作に関わることもありますが、仕事の中心はデザインであると明記されています。仮完成後の動作確認と修正を経てサイトを公開し、公開後の修正も仕事に含まれます。

グラフィックデザイナーの対象は主に平面です。日常生活で目にする広告、出版物、商品パッケージ、シンボルマーク、社名や商品のロゴタイプなどのデザインを、色や形、構図から考えて視覚的な表現で創作し、印刷物等を制作することが多いとされています。展示会や映画、テレビ、Webの分野でデザインを行うこともありますが、中心は印刷に乗る平面のビジュアルです。使う道具も、WebデザイナーがHTMLやCSSを含むWeb画面作成のソフトウェアを扱うのに対し、グラフィックデザイナーはIllustratorやPhotoshopなどのデザイン・画像編集ソフトが中心として挙げられています。

  • Webデザイナー:Webサイトの画面デザインとレイアウトが中心、公開後の修正も担当
  • グラフィックデザイナー:広告・出版物・パッケージ・ロゴなど平面のビジュアルが中心
  • 同じデザインソフトを使っても、成果物の媒体が異なる
SECTION 03

3. Webディレクター:作る人ではなく、制作を指揮する人

Webディレクターは、job tagでWebサイト構築の「現場監督」の役割を担う仕事と表現されています。受注からサイトの企画・設計、制作進行、運用までの段階で様々な仕事を指揮する立場で、具体的には依頼主と打ち合わせを行って目的、内容、予算、納品期日を確認し、共同作業するスタッフと協議してコンセプトを決め、画面のデザインやレイアウト、提供する機能などの仮案を作成して依頼主の了承を得ます。自分でデザインを描き切るのではなく、方向性と判断を担う工程です。

制作が始まると、各ページに用いる素材の制作をスタッフやカメラマン、イラストレーター、デザイナーに指示・依頼し、プログラマーにはWebサイトの制作を指示します。スタッフが作成した成果物のチェック、各工程の進捗把握と納期に向けた働きかけも担当し、特にプロジェクトのコスト・予算管理が重要だとされています。似た職種のWebプロデューサーとの違いもjob tagに説明があり、大規模なプロジェクトではプロデューサーが売上げと利益の責任者としてクライアント側との調整が多くなり、ディレクターは制作サイドの責任者として進行管理と品質管理を行います。

  • 依頼主との打ち合わせで目的・予算・納期を確認し、コンセプトを決める
  • デザイナーやプログラマーへ指示し、成果物のチェックと進捗管理を行う
  • コスト・予算管理が重要業務で、大規模案件では制作サイドの責任者となる
SECTION 04

4. 工程で見る違い:企画から公開・納品までの分担

Webサイト制作の工程に並べると3職種の分担が見えます。企画段階ではWebディレクターが依頼主の要望を確認しコンセプトを決め、Webデザイナーもコンセプトに基づく画面デザインとレイアウトの設計に入ります。制作段階ではWebデザイナーが各ページの画像や掲載情報を作成し、必要に応じてHTMLやCSSによる制作を行い、Webディレクターは素材制作の指示、進捗の把握、成果物のクオリティチェックを続けます。公開前の動作確認と修正はWebデザイナーの仕事にも含まれ、公開の判断と進行はディレクターが握る、という関係です。

グラフィックデザインの工程は媒体が違うため終着点も異なります。依頼主の目的、商品内容、予算、媒体、納品期日を確認し、構想を練ってラフ(表現案)を作り、依頼主にプレゼンテーションして了解を得ます。実際の制作ではカメラマンやイラストレーターと打ち合わせをしてビジュアルを完成させ、コピー原稿とあわせてレイアウトを行い、印刷物の場合は書体や色使い等を指示して印刷会社に発注し、校正で修正を加えて最終確認のうえ納入します。公開ではなく「印刷・納品」で終わる点がWeb制作との工程の違いです。

  • Web制作:ディレクターが進行と品質を管理し、デザイナーが画面を作る
  • グラフィック:ラフ、プレゼン、レイアウト、印刷発注、校正、納入が工程
  • Webは公開とその後の修正、グラフィックは印刷物の納品が終着点
SECTION 05

5. 資格ではなく実務で分かれる3職種:入職の条件から考える

入職条件にも3職種の性格が出ています。Webデザイナーは、入職にあたって特に学歴や資格は必要とされないものの、デザインの基礎知識・技術は必要とされ、関連資格として厚生労働省の定める技能検定「ウェブデザイン技能士」が挙げられています。必須ではないが、技能を証明する検定が用意されている職種です。グラフィックデザイナーも入職にあたり特に資格は必要とされませんが、美術系の大学や専門学校などでビジュアル表現の技術や色彩理論、レイアウトを学び、ある程度の制作能力があることが必要だとされています。

Webディレクターは、特に学歴や資格は必要とされない一方で、学校を卒業してすぐに入職するケースは少なく、一般的にはWebデザイナーやプログラマーなどとして入職し、Webサイト構築の実務経験を積んでからチームを指揮する立場になるとjob tagは説明しています。つまりディレクターは入り口の職種ではなく、制作側の経験を経て到達する役割です。デザインを描く仕事から始めたいのか、経験を積んで制作全体を指揮したいのかで、目指す順番が変わります。

  • Webデザイナー:資格は必須ではないが、関連資格にウェブデザイン技能検定がある
  • グラフィックデザイナー:資格は不要だが、制作能力を学校等で身につけることが必要とされる
  • Webディレクター:デザイナー等の実務経験を積んでから就くのが一般的

執筆・確認情報

執筆
manapick career編集部
編集
manapick編集責任者
出典台帳の記録日
2026-10-29
確認方法
公的資料と一次情報を出典付きで整理。自動監視による資料の変化検知と、本文の正確性の確認は区別します

参照した公式情報

誤りにお気づきの場合は訂正窓口へお知らせください。過去の資料に基づく記事は、その時点の記録として案内します。

この記事の内容確認日:2026-10-29