医薬情報担当者(MR)の仕事内容・年収・なり方
出典確認日:2026-10-30/公開日:2026-10-30/分野:販売・営業
製薬会社に勤務し、自社の医薬品を中心に、医療従事者に対し、医薬品の効果、使い方などの情報を提供するとともに、医療現場からの情報収集等を行う。
年収の目安は、2025年賃金構造基本統計調査の対応分類「その他の営業職業従事者」による平均年収換算で660.7万円です。
収入データの読み方
- 平均年収換算
- 660.7万円
- 月の現金給与額
- 426.1千円
- 年間賞与・特別給与
- 1493.8千円
- 平均年齢
- 42.4歳
統計分類は「その他の営業職業従事者」です。全国・男女計・企業規模計(10人以上)・一般労働者(短時間労働者以外)の集計で、集計された人の推計は907,410人です。
計算方法と統計の対象
計算方法は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」です。
対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。
2025年6月の給与×12と、原則2024年1〜12月の賞与等を組み合わせた換算値です。
税・社会保険料控除前の給与額です(手取り額とは異なります)。初任給や求人の提示額とは別の統計です。
雇われて働く人の給与統計です。対象は企業規模10人以上の一般労働者で、独立開業者の事業所得は含みません。
資格保有者全体の所得とは異なります。税理士は公認会計士と同じ分類、弁護士は法務従事者の分類に対応します。
仕事内容
製薬会社に勤務し、自社の医薬品(医師の処方箋により使用する医療用医薬品)を中心に、医薬品が安全かつ効果的に使われるように、医師、薬剤師、看護師など医療従事者に対し、医薬品の効果、使い方、副作用などの情報を提供するとともに、医療現場からの情報収集等を行う。MR(Medical Representatives)とも呼ばれる。
仕事は大きく分けて3つある。
第1は情報の提供で、病院や個人医院、薬局などを訪問し、医師や薬剤師に面接して、自社の医薬品の特長や品質、有効性、副作用、使用上の注意といった、適正使用のための情報をパンフレットなどを使って説明する。医療機関からの薬に関する問い合わせにも対応する。
第2は情報の収集で、医師や薬剤師から製品の有効性、安全性、品質などの医薬品情報を集める。また、医薬品に対する医療関係者の要望やアイデアを集めて、自社に報告することにより、新薬の開発などにつなげる。
第3は情報の伝達で、収集した医薬品の有効性や安全性情報について分析、評価した結果を医療従事者に対して迅速かつ正確に伝達する。
また、医学・薬学情報を提供するための講演会を開催したり、開業医と勤務医との連携など、医療関係者相互の情報のネットワークを支援することもある。
こうした情報活動を通じて、自社の医薬品の適正な使用と普及を図る。ただし、直接、医薬品の販売は行わない。医師、薬剤師、看護師などとともに医療の一端を担う職業ともいえる。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン
就くには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、就業者のほとんどが大卒者で、入職経路は学校の紹介や一般の公募による。
製薬会社等へ入社後に、業界が定めた共通カリキュラムによる「導入教育」を受け、自社製品情報のみならず医学・薬学の知識、疾病の知識、関連法規等を学ぶ。その上で、公益財団法人MR認定センターが実施する認定試験を受けることとなる。なお、「導入教育」を修了すれば、MR認定資格の合否にかかわらず医療情報担当者として就業することはできるが、MR認定資格を有していない医療情報担当者はほとんどいない。
MR認定資格取得後も、毎年継続教育を受ける。
医薬品を取扱い、医療従事者に適切に使用してもらう必要があることから、医学・薬学的知識はもちろん倫理観、科学的・論理的な説明能力、医師等と信頼関係を構築し、関係者とのネットワークを維持・拡大できるミュニケーション能力が求められる。また、常に新しい医薬品情報等を主体的に収集する等自己研鑽を継続できることが必要である。
労働条件の特徴
ほとんどの医薬情報担当者は製薬会社に勤務し、医療機関は全国にあるため、一定の地域を担当してその中の医療機関を訪問する、あるいは大学病院を担当するなど、担当制をとることが多い。車を利用した直行直帰スタイルが基本であるため、常に自律的に医薬品情報の収集をし、自分自身でしっかりとした活動計画を組む必要がある。また直接販売をしないため、他の営業職とは異なり、医薬情報担当者の活動が医薬品の売上と直結しない。
完全週休二日制をとっているところが多いが、医療機関で働く医師や薬剤師と面談の予約をとるために、早朝や夜間の勤務が必要になることもある。
定年延長や嘱託などでの再雇用を含め経験豊富な医薬情報担当者を活用している企業もあり、定年後も人脈を生かして活躍することが可能である。また、製薬会社等と契約し営業やマーケティングを受託する企業、派遣会社に属する医薬情報担当者も存在する。
医薬品は医療上不可欠であり、適切な使用のために情報の提供・収集・伝達は重要となっている。したがって、医薬情報担当者の量的、質的充実は社会的な要請でもある。
一般的に専門性の高い職種であり、給与面は充実している。
最近では、医薬品の情報をインターネットから医師が直接、確認し、導入等の検討ができるようになっていること等もあり、今後は医薬情報担当者の仕事が変化していく可能性はある。
関連資格
- MR認定試験
資格の要否と取得経路は、「就くには」の記述と、資格制度の公式情報で確認してください。
企業例・働く場の例(公式確認済み)
次の組織は、公式ページで医薬情報担当者(MR)に関わる職種や採用の案内を確認した例です。最新の募集状況は各公式ページに載っています。
- 武田薬品工業株式会社(医薬情報担当者(MR))
医療従事者と面談または電子ツール等を用いた情報交流を通じて、自社医薬品の品質・有効性・安全性等の情報を提供・収集・伝達し、医薬品の適正使用と薬物療法の向上に貢献する。
公式ページ:ジャパンファーマビジネスユニット(JPBU)第一事業部 営業本部 医薬情報担当者(MR) at Takeda Pharmaceutical(確認日 2026-10-29) 企業情報:武田薬品工業(証券コード 4502)を manapick company で見る
manapick編集部による確認のポイント
医薬情報担当者は、製薬会社に勤務し、自社の医薬品を中心に、医師、薬剤師、看護師などの医療従事者に対し、医薬品の効果、使い方、副作用などの情報を提供するとともに、医療現場からの情報収集等を行う仕事です。MR(Medical Representatives)とも呼ばれます。仕事は大きく分けて3つあります。第1は情報の提供で、病院や個人医院、薬局などを訪問し、医師や薬剤師に面接して、自社の医薬品の特長や品質、有効性、副作用、使用上の注意といった適正使用のための情報を説明します。第2は情報の収集で、医師や薬剤師から製品の有効性、安全性、品質などの医薬品情報を集め、医療関係者の要望やアイデアを自社に報告します。第3は情報の伝達で、収集した情報を分析・評価した結果を医療従事者に迅速かつ正確に伝達します。医学・薬学情報を提供するための講演会を開催することもあります。なお、医薬品の直接の販売は行いません。
入職にあたって特に学歴や資格は必要とされませんが、就業者のほとんどが大卒者です。入社後は、業界が定めた共通カリキュラムによる「導入教育」を受け、自社製品情報のほか医学・薬学や疾病の知識、関連法規等を学びます。その上で、公益財団法人MR認定センターが実施するMR認定試験を受けることとなります。導入教育を修了すれば、MR認定資格の合否にかかわらず医薬情報担当者として就業することはできますが、MR認定資格を有していない医薬情報担当者はほとんどいません。資格取得後も、毎年継続教育を受けます。医学・薬学的知識のほか、倫理観、科学的・論理的な説明能力、医師等と信頼関係を築くコミュニケーション能力が求められます。
勤務先はほとんどの場合、製薬会社です。一定の地域を担当してその中の医療機関を訪問する、あるいは大学病院を担当するなど、担当制をとることが多くあります。車を利用した直行直帰スタイルが基本で、自分で活動計画を組む必要があります。直接販売をしないため、他の営業職とは異なり、活動が医薬品の売上と直結しません。完全週休二日制をとっているところが多い一方、医師や薬剤師と面談の予約をとるために、早朝や夜間の勤務が必要になることもあります。定年延長や嘱託での再雇用で経験豊富な医薬情報担当者を活用する企業もあり、営業やマーケティングを受託する企業や派遣会社に属する医薬情報担当者も存在します。
公的統計の分類「その他の営業職業従事者」では、月額の現金給与額と年間賞与等から換算した年収の平均が660.7万円、平均年齢が42.4歳となっています。
実際の働く場のイメージをつかむ手がかりとして、公式採用情報で確認できる例に武田薬品工業株式会社があります。同社の募集では、医療従事者と面談または電子ツール等を用いた情報交流を通じて、自社医薬品の品質・有効性・安全性等の情報を提供・収集・伝達する仕事と紹介されています。
仕事の特徴を整理すると、医薬品を直接販売せず、情報の提供・収集・伝達を通じて適正使用を図る点、入社後の導入教育とMR認定試験を経て専門性を高めていく点、担当制と直行直帰を基本とする自律的な働き方である点が挙げられます。
よくある確認
医薬情報担当者(MR)の年収はどのくらいですか
2025年賃金構造基本統計調査で医薬情報担当者(MR)に対応する分類「その他の営業職業従事者」の平均年収換算は660.7万円です。対応する職種分類の平均年収換算です。分類に複数の職業が含まれる場合は、その合算の平均です。
医薬情報担当者(MR)はどんな仕事ですか
製薬会社に勤務し、自社の医薬品を中心に、医療従事者に対し、医薬品の効果、使い方などの情報を提供するとともに、医療現場からの情報収集等を行う。
医薬情報担当者(MR)になるにはどうすればよいですか
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、就業者のほとんどが大卒者で、入職経路は学校の紹介や一般の公募による。
医薬情報担当者(MR)に必要な資格はありますか
関連資格として MR認定試験 が挙げられます。要否と取得経路は、このページの「就くには」と公式情報で確認してください。
医薬情報担当者(MR)の平均年齢はどのくらいですか
2025年賃金構造基本統計調査で医薬情報担当者(MR)に対応する分類「その他の営業職業従事者」の平均年齢は42.4歳です。
示されている年収は中央値ですか
いいえ。本サイトの金額は「(2025年6月のきまって支給する現金給与額 × 12 + 年間賞与その他特別給与額) × 1000」で計算した平均年収換算であり、年収の中央値ではありません。平均は高収入層の影響を受けるため、典型的な一人分の収入と一致するとは限りません。
学びにつなぐ
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出典
仕事内容・就くには・労働条件・関連資格の本文は、職業情報提供サイト(job tag)解説系ダウンロードデータ ver.7.01(独立行政法人労働政策研究・研修機構)に基づきます。 収入は2025年賃金構造基本統計調査の対応分類による平均年収換算です。