どんな仕事か
競走馬の調教や飼養管理を行い、出走体制の整った馬を競走に出走させる。
ここでは、中央競馬の厩舎スタッフ「持乗調教助手」について述べる。
朝、まず担当する馬が休息する部屋(以下「馬房(ばぼう)」という)へ行き、馬の体に異常がないかなど、足元の確認や体温を測るなど馬の健康状態をチェックする。その後、馬房に敷き詰められているわらから馬糞を取り除き、濡れた敷料を馬房から屋外に出して乾燥させるなどの馬房清掃を行う。馬房清掃後には、タオル・ブラシ等を用いて毛並みを整え、調教用の鞍を装着する。調教の準備が整えば、競走馬を馬房から引き出し、自らが騎乗して準備運動を行い、調教師の指示による調教馬場において担当馬の調教を行う。
調教終了後には、クーリングダウンを目的に馬の呼吸を整えるための運動を行う。
クーリングダウンが終われば、調教鞍を脱鞍し、水を与えた後、馬体及び足元の手入れを行う。手入れが終われば馬房に戻して飼料(エサ)を与えて馬を休息させる。(原則、2頭担当馬制となっている。)
午後は、馬の歩様確認とケガ防止のための作業(足の冷却、電気治療等)や馬房清掃・飼料(エサ)付等を行い、担当馬の健康状態を調教師に報告して、1日の作業が終了する。
厩舎スタッフには、上記に記載した「持乗調教助手」のほかに、担当馬を有しない調教騎乗専門職の「攻馬専業調教助手」と自らは調教騎乗を行わず、担当馬の飼養管理及び調教補佐業務を行う「厩務員職」がある。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
馬用ブラシ、調教鞍、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
就くには
中央競馬の場合、厩舎スタッフになるためには、日本中央競馬会競馬学校における所定の課程を修了してから日本調教師会が行う採用試験に合格する必要がある。地方競馬の場合、欠員が出た等に募集し、採用している。
日本中央競馬会競馬学校における所定課程の応募資格は、競走馬・育成馬・乗馬の騎乗経験が1年以上の者であって、単独騎乗による3種の歩法(常歩・速歩・駈歩)ができる者となっている。一次試験は、学科試験〔一般教養(漢字の読み書き・社会)、競馬一般〕などの筆記試験と身体及び運動機能検査等、二次試験は騎乗適性検査と面接試験である。
地方競馬の場合、競馬学校などの養成機関や定期的な試験はない。
馬に対して深い興味と愛情をもっていること、様々な施設を共同で使用するため周囲と協調できること、400kg~500kgもある競走馬を扱い、諸作業をこなすための体力が必要とされる。
また、競馬の公正確保の点から、しっかりとした道徳観の持ち主であることも重要である。
働く条件・環境の特徴
勤務先、雇用形態、地域、企業規模によって異なります。個別求人の待遇や採用可能性を示すものではありません。
中央競馬の場合は、茨城県の美浦(みほ)と滋賀県の栗東(りっとう)にあるトレーニングセンター(調教場)で、調教師のもとで働く。競走馬の調教という労働内容の性質上、調教時間が早朝の時間帯となるため、周辺に住居を持って暮らしている人が多い。また、競馬開催時には、競馬場まで出張する。地方競馬の場合は、各地方競馬場の厩舎かトレーニングセンターに勤務する。
厩舎スタッフの収入で特徴的なのは、月例給与の他に「身上金(しんじょうきん)制度」というものがあり、担当馬が獲得した賞金の一定の割合が収入となる制度がある。
勤務時間は、季節によって変動するが、基本的に早朝から始まる。中央競馬における平常日の作業は、概ね午前5時30分頃に出勤し、午前11時30分頃に朝の作業は終了し、休憩後、午後2時30分頃から再び厩舎に行き、午後4時頃に一日の作業は終了する。
なお、土日祝日に集中する競馬開催日には、普段よりも早い時間から作業が開始となる。
関連資格
公式解説データに関連資格の記載はありません。資格が不要であることを断定する表示ではありません。
資格の必須・任意、受験要件、制度変更は、応募先と資格実施団体の公式情報を確認してください。
関連団体
出典と確認範囲
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01」。職業情報提供サイト(job tag)より2026年7月13日にダウンロードし、項目別に構造化しました。
- データセット更新日
- 2026-04-27
- この職業の解説領域更新年
- 2019
- 写真・動画
- 使用していません
- ページ生成
- 公式データを機械的に構造化。個別の人手編集記事ではありません
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